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黄金の島
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2001/05/25 |
JAN | 9784062106566 |
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
真保さんらしい豪快な作品。 嵐の場面は臨場感に溢れてさすがと思わせる。 内容としてはオーソドックで意外性はあまりない。予測しやすい展開。驚きはなかった。 いろいろと謎やその後を残して物語を終えているのが残念。最後もあっけなく終わる。もっと長く続けてほしかった。
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豊かな暮らしも自由も、生まれた時に決まってしまう。 自分より下のものを見つけては踏みつけ、上前をはねないことには人間らしい暮らしができない。 人としての誇りを捨てなければ、生きていけない。 では地べたに這いつくばって、泥にまみれて生きているのは人ではないのか? この国に、ベト...
豊かな暮らしも自由も、生まれた時に決まってしまう。 自分より下のものを見つけては踏みつけ、上前をはねないことには人間らしい暮らしができない。 人としての誇りを捨てなければ、生きていけない。 では地べたに這いつくばって、泥にまみれて生きているのは人ではないのか? この国に、ベトナムにいる限り幸せにはなれない。 アメリカや日本に生まれていたら、ビデオや冷蔵庫が当たり前にある暮らしができるのに。 チャウは、いとこのカイ達と一緒にシクロ(自転車のタクシーのようなもの)乗りとして暮らしている。 お金を貯めて、日本へ密航するために。 日本に行けばあっという間にお金持ちになり、田舎の家族を幸せにすることができるから。 チャウたちのようにベトナムの底辺で暮らす人たちが、どれだけ過酷な毎日を送っているのか。 これでもかこれでもかと試練が襲う日々。 そして彼らの前に現れた救世主が、組織から追われベトナムに逃れてきた男、坂口修二。 日本に愛する女性を残してきたため、なんとかして日本に帰りたいと思う坂口と、日本で金持ちになりたいチャウたちが出会ったとき、彼らは日本へ向かうことになった。 とはいえ、頭がいいのにお人好しで詰めが甘い坂口や、人間不信・自分勝手・怠け癖などからほころびを見せるチャウたちの仲間などのせいで、二転三転する状況に気が気ではなく、ページをめくる手が止まらない。 男は夢を見て、女は現実を見るということなのだろうか。 魅力的な女性が出てこなかったなあ。(あくまで私にとっては) 単純なハッピーエンドではないところが、作者の誠意なのだろう。
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マルコ・ポーロの「東方見聞録」に登場することで知られる「ジパング」。 欧州の人々のあこがれを集めた黄金の島は、日本と言われている。 日本へ行けばお金設けができる。 生活も豊かになり、故郷に錦を飾れる。 そんな淡い期待を持って、東南アジアあたりから日本へやってくる人々のなんと多いこ...
マルコ・ポーロの「東方見聞録」に登場することで知られる「ジパング」。 欧州の人々のあこがれを集めた黄金の島は、日本と言われている。 日本へ行けばお金設けができる。 生活も豊かになり、故郷に錦を飾れる。 そんな淡い期待を持って、東南アジアあたりから日本へやってくる人々のなんと多いことだろう。 この作品はそんな人々の現状を書きたかったのだと思うけれど、 ちょっと間延びした感じで、ページがなかなか進まなかった。 暴力団の抗争から仲間に追われる主人公は、逃亡先のベトナムで現地の若者たちと出会い、日本語を教え始める。そして、ベトナムの若者たちの日本への憧れを知り、日本行きを計画する。 舞台はベトナムで、その苦しい生活の惨状も見えてくるが、もうひとつ、ピンとくるものがなかった。 主人公が想いを寄せる暴力団幹部の女性は、 最後まで主人公のことを本当に思っていたのかどうかわからない。 それだけしたたかな女性だということにしたかったのだろうか。 それでも一途にこの女性を想う主人公が憐れに思えてきた。 ラストは・・・ なんだ、結局、元に戻ってしまうのね。と言う感じだ。 やっぱり本当の黄金の島は、 自分の愛する人々がいる故郷なのではないだろうか。
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