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昔、火星のあった場所 徳間デュアル文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
| 発売年月日 | 2001/05/31 |
| JAN | 9784199050527 |
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昔、火星のあった場所
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昔、火星のあった場所
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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
二社の対立で分裂して…
二社の対立で分裂してしまった火星で、狸が跋扈する、ちょっと意味不明系のファンタジー
文庫OFF
〔!〕『人間とタヌキとの戦いによって、この世界は成立している』(p.14) 〔内容〕火星はなんかのせあで分解しており世界はそれを取り戻そうとしているらしい。 〔感想〕内容はある意味どうでもよくてただだらだらとなんとなく書かれている文章がたのしい。まるでタヌキにばかされてるよう...
〔!〕『人間とタヌキとの戦いによって、この世界は成立している』(p.14) 〔内容〕火星はなんかのせあで分解しており世界はそれを取り戻そうとしているらしい。 〔感想〕内容はある意味どうでもよくてただだらだらとなんとなく書かれている文章がたのしい。まるでタヌキにばかされてるようだ。 〔好み度〕ここちよさ:A/キャラ:A/設定:B/文章:A/思いがけなさ:B/総合:A ■簡単な単語集 【安心】「安心なんかしたら、かえって危険だよ」(p.249) 【遺跡発掘】雑誌。タヌキが発行している。おもろいのでよく売れてるらしい。 【鬼】落伍者がなるらしい。 【駅前地下商店街】タヌキが商売してる。 【火星】どうなっているのかよくわからない。分解したらしい。 【カチカチ山駅跡地】遺跡。駅前地下商店街を攻撃しようとトンネルを掘ってるときに出てきた駅状のもの。 【彼女】「ぼく」の彼女。人工知能「小春」の母。 【下水道士】駅前地下商店街に張り巡らされたすべての地下道の支配者。栗ようかんが好き。説教を垂れるのが好き。 【小春】「彼女」が育てている人工知能。ネーミングのもとは伝説のHAL9000。最近タイクツすることを覚えた。 【種子ユニット】タヌキの元になった人工知能の元みたいなもんかと。 【タヌキ】人を化かすらしい。けっこう商売上手。どうやら火星開発用人工知能の成れの果てのようだ。人間に興味があり人間のマネをして楽しんでいるフシがある。人間の方はタヌキを敵視しているようだ。 【二大企業】火星開発しようとしてたが「門」がどーとかこーとかで火星を消滅させてしまったあるいは分解してしまった。 【額田精機】二大企業のひとつをクビになった「ぼく」が入社した会社。なにをするのかよくわからない。社名の文字を入れ替えたら「かせいたぬき」になる。 【箱】よく寝られる箱。 【ぼく】火星開発をしている大手企業をクビになって額田精機に入社して日々を過ごしている。 【門】なんか時空を適当に扱って火星に行けるようになっていたらしい。
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火星というのは昔からSFファンを魅了し続けている惑星で、それはもう様々な火星が描かれているけれども、それはたいてい、探査またはテラフォーミングされている途上の火星そのものが舞台であったり、既に太陽系の繁華な場所のひとつとなった火星が(たいていは無法者が活躍する)舞台となっているの...
火星というのは昔からSFファンを魅了し続けている惑星で、それはもう様々な火星が描かれているけれども、それはたいてい、探査またはテラフォーミングされている途上の火星そのものが舞台であったり、既に太陽系の繁華な場所のひとつとなった火星が(たいていは無法者が活躍する)舞台となっているのであって、火星に到達する事が物語の根幹となっているものはあまりないんじゃないか、と思った。 実は、物語の世界観は、最初はつかみにくい。 ただ、ふたつの会社が、火星の有人化において競い合っているのだ、という事だけが最初に明らかにされる。 次いで、このふたつの会社が、「門」と呼ばれるものを同時に使用したために、火星の存在が不安定となり、分解されてしまったのだ、という事がわかる。 ところがこの時点で、主人公がいるのは火星なのかそうじゃないのか、いったいどこにいるのか、というのがとてもわかりにくくなる。というか明示されない。 途中からはもしやこれは夢落ちなんじゃないのか、という不安も感じる。いやいや、夢落ちとは違います。 実は、火星が不安定になって分解しちゃいましたという理由は、火星の可能性が複数となってしまったため、どちらの可能性が現実となるのか未定であり、そのため不安定となったのだということが漠然とわかってくるわけだ。 このあたりの、手探りでしかわからないもどかしさと、卓抜なSF的仕掛けが大変に面白い。 しかもそれが、どういうわけか、日本の有名な民話と、化け狸というとんでもないものをツールとして語られてしまうのだ。 いや。騙られてしまうのだ!
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