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松井計(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎/
発売年月日 2001/09/20
JAN 9784344001121

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商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2020/01/11

実話で読み応えたっぷり、筆力強く、一気に読んでしまった。作家とは経済的にも不安定な職なのだろう、それに加えて精神的に不安定な妻と、子持ち。ある日、立ち退きを命ぜられて宿無しに。どう生活していけば良いのか、生きることはこんなにもハードなのか。実話だから勿論の事、本著の醸すリアリティ...

実話で読み応えたっぷり、筆力強く、一気に読んでしまった。作家とは経済的にも不安定な職なのだろう、それに加えて精神的に不安定な妻と、子持ち。ある日、立ち退きを命ぜられて宿無しに。どう生活していけば良いのか、生きることはこんなにもハードなのか。実話だから勿論の事、本著の醸すリアリティさはある意味では明日は我が身という恐怖にも繋がる。眠る場所のない辛さ。衣食住の安定しない暮らし。疑似体験しながら、ページを捲る手が止まらない。

Posted by ブクログ

2017/05/17

だれにでもホームレスになる可能性はあるよなあと実感。 この本を読んで、ホームレスの方々への見方が変わりました

Posted by ブクログ

2016/07/26

作家として、そこそこの収入を得て、妻子を養っていた著者が、一時的に収入が止まったことで、賃貸アパートを追い出される。妻子を施設に預けることはできたものの、自分はホームレスとなり、東京の街を当てなく彷徨うことに。 筆者は出版社を巡り、仕事や借金を求める。行政はあてにならず、デパー...

作家として、そこそこの収入を得て、妻子を養っていた著者が、一時的に収入が止まったことで、賃貸アパートを追い出される。妻子を施設に預けることはできたものの、自分はホームレスとなり、東京の街を当てなく彷徨うことに。 筆者は出版社を巡り、仕事や借金を求める。行政はあてにならず、デパートの試食コーナー、駅のホーム、図書館、公園、ハローワーク、風俗街と歩き続ける。 ホームレスになったことで一番恐ろしいのは、飢えや寒さじゃない。社会から切り離され周囲の人間から否定されてしまうことだ。体験者自らの筆で語られるその恐怖のリアル感に圧倒される。そんな恐怖に抵抗できず自死すら考えた著者だが、唯一の救いが神山という友人の編集者。彼だけは著者を人間として、作家として扱い、自分ができる範囲でささやかな施しを行う。その結果、著者は作家である自分にできることは、今の自分を記し、発表することだと閃く。 自分を肯定してくれるたった一人と、作家としてのプライド。その2つに著者はすがり、本書を完成させ、作家人生を再開させた。ハッピーエンドでなによりと思う一方、人は簡単にホームレスになり得る恐ろしさが心に残る。

Posted by ブクログ

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