ホームレス作家 の商品レビュー
だれにでもホームレスになる可能性はあるよなあと実感。 この本を読んで、ホームレスの方々への見方が変わりました
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作家として、そこそこの収入を得て、妻子を養っていた著者が、一時的に収入が止まったことで、賃貸アパートを追い出される。妻子を施設に預けることはできたものの、自分はホームレスとなり、東京の街を当てなく彷徨うことに。 筆者は出版社を巡り、仕事や借金を求める。行政はあてにならず、デパー...
作家として、そこそこの収入を得て、妻子を養っていた著者が、一時的に収入が止まったことで、賃貸アパートを追い出される。妻子を施設に預けることはできたものの、自分はホームレスとなり、東京の街を当てなく彷徨うことに。 筆者は出版社を巡り、仕事や借金を求める。行政はあてにならず、デパートの試食コーナー、駅のホーム、図書館、公園、ハローワーク、風俗街と歩き続ける。 ホームレスになったことで一番恐ろしいのは、飢えや寒さじゃない。社会から切り離され周囲の人間から否定されてしまうことだ。体験者自らの筆で語られるその恐怖のリアル感に圧倒される。そんな恐怖に抵抗できず自死すら考えた著者だが、唯一の救いが神山という友人の編集者。彼だけは著者を人間として、作家として扱い、自分ができる範囲でささやかな施しを行う。その結果、著者は作家である自分にできることは、今の自分を記し、発表することだと閃く。 自分を肯定してくれるたった一人と、作家としてのプライド。その2つに著者はすがり、本書を完成させ、作家人生を再開させた。ハッピーエンドでなによりと思う一方、人は簡単にホームレスになり得る恐ろしさが心に残る。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
区役所職員の見た目で判断する対応は明日は我が身であり気をつけないといけないと感じた。ルーチンで対応するとああいう対応になってしまうのかもしれない。 一方でいつじぶんが筆者と同じ立場になるかわからないという恐怖も感じた。ただ、アルバイトを首になったところを読んで、これまで社会に適応できてきた実績は大きいだろうと考え直す。 この歳になるまでに団体生活を送れてきていた経験は大きいと思う。 身だしなみは大切。見た目で判断されてしまうというのは少なからずある。自分はそうしないようにしても、他人は変えられない。
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ホームレスが作家になる話かと思ったら、作家がホームレス状態になってしまった話でした。一線を越えて落ちるか落ちないかのギリギリの数ヶ月・・小説家だけに筆力があって読ませます
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平和ボケして危機感のない頭にちょうど良く刺さる。現状が良くても、どうしても生活レベルを下げなきゃいけない時は誰にでもありうることを痛感させられる、新宿から立川まで歩く時間とか、デニーズでコーヒー一杯で粘ったりする生活がリアル。
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ぼちぼちと小説を書いていてごく普通の生活を送って来た著者の奥さんがおかしくなり、彼を家庭内暴力をふるうと訴えたために、彼は仕事が出来なくなり、子供とも会えなくなり、収入が無くなって家賃も納められず、ホームレスになった。それでも、携帯だけは持っていて、出版社と連絡は取りながら創作を...
ぼちぼちと小説を書いていてごく普通の生活を送って来た著者の奥さんがおかしくなり、彼を家庭内暴力をふるうと訴えたために、彼は仕事が出来なくなり、子供とも会えなくなり、収入が無くなって家賃も納められず、ホームレスになった。それでも、携帯だけは持っていて、出版社と連絡は取りながら創作を続ける。今はどうなっているのか、続編も出たと思うが。気の毒な人。
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『文学的商品価値』読了後、図書館でいきなり見つけました。ちまたに”ホームレス”本も”作家”本も溢れていますが、両方を自分自身の体験としてテーマにした、ノンフィクションは希有な存在です。 貧乏が背景にある「放浪記」「東京タワー」とこの本が成り立つ為には、あるていど多様性を受け入れる...
『文学的商品価値』読了後、図書館でいきなり見つけました。ちまたに”ホームレス”本も”作家”本も溢れていますが、両方を自分自身の体験としてテーマにした、ノンフィクションは希有な存在です。 貧乏が背景にある「放浪記」「東京タワー」とこの本が成り立つ為には、あるていど多様性を受け入れる街(東京)の存在が大きいこと、”貧乏”と”貧困”、それに”貧しさ”が少なくとも作者の内部で区別されていることが必要だと分からせてくれます。 逆読みすれば”金持ち”と”幸せ”の区別にも繋がるのですが、今度はそっち方面の本を見つけて読んでみます。
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