続 見える学力、見えない学力(続) 読み、書き、計算は学力の基礎

岸本裕史(著者)

• 販売会社／発売会社: 大月書店/
• 発売年月日: 2001/09/20
• JAN: 9784272411344

商品レビュー

2012/05/22

陰山英男さんの著書の中に紹介があった本なので読んでみました。

内容的には少し古いのですが、基本として、子供の学力や応用力、これから更に生きにくくなるだろう世の中で大切な発想力などを鍛えるには、「読み・書き・計算」の毎日の取り組みが必要だと説いています。

基礎となる取り組みを毎日くり返すことで勉強嫌いを克服でき、自分に自信を持つ落着きと礼儀のある子供に変わるというのです。

何事も基礎基本が大切だと思いますので、小さな子供さんをお持ちの親御さんには一度読んで頂いて損はないと思いました。
私はぜひ自分の子供に実践してみたいと思っています。

2012/01/14

高校の教師を目指す人よりも、小学校教諭を目指す人にお勧めしたい一冊。
ゆとり教育はないよね、って話。というよりは、読み書き計算をやらせて何が悪い？って話。
あ、将来子どもを育てるつもりの人も読んだ方がいいかも。

2009/12/01

大学の科目である「教育原理」の参考図書の一冊。

ゆとり教育が生み出した現在の学力不足問題に対して、
かつては常識であった「読み・書き・計算」という基礎学力を徹底的に、継続して鍛える学習こそ
全ての学力や人間形成に好影響を与えることであるから
自身が小学校教師時代に実践していた例を用いながら
家庭や学校でこれを復活させて取り入れるべきだと主張している。

ゆとり教育が弊害であるという主張に自分は基本的には賛同しない。
学習する時間や内容を多少削減したからといって学力事態が衰えることはない。
自身の学生生活を振り返っても考えられない。

現在の問題の根本は生徒やその親の学習に対しているスタンスであると考える。
かつては社会的に自分の将来を考えて学習する意義は現在よりも重視されていた。
しかし、現代社会において子供達が見る将来までの道筋に勉強することの大切さが
抜け落ちてしまっているように思える。
勉強しなくても生きていけるという道が、物質的豊かさや両親の経済性も手伝って、
現代社会に蔓延している。

「どうして勉強しなければならないの？」

という子供の質問にどうやって答えるか。
現代の親達は子供になんて説明しているのだろうか？
そしてかつての親達はなんて説明しているのだろうか？