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現代語訳 清沢満之語録 現代語訳 岩波現代文庫 学術43
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2001/01/18 |
| JAN | 9784006000431 |
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現代語訳 清沢満之語録
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最近この手の本を読んで、表現や用語に躓くことなく内容が理解できて、論旨そのものを評価し判断することができるようになってきた。この『語録』は共感する部分が多く、読んでいて心地よかった。 社会思想史の哲学者今村仁司が現代語訳し編纂した この作品には清沢満之の思想が凝縮されている。 ...
最近この手の本を読んで、表現や用語に躓くことなく内容が理解できて、論旨そのものを評価し判断することができるようになってきた。この『語録』は共感する部分が多く、読んでいて心地よかった。 社会思想史の哲学者今村仁司が現代語訳し編纂した この作品には清沢満之の思想が凝縮されている。 宗教、宗教と哲学、仏教、他力思想など、そして絶対無限や精神主義、平等・善悪・倫理などが網羅され、それぞれ論理的で丁寧に解説されている。 混沌とした疑問や曖昧な思いが氷解する。 清沢の仏教を哲学的に思考し、理屈にこだわって言葉を尽くす姿勢に脱帽である。今まで「仏教求道者にして厳格な宗教哲学者」である清沢満之を読まずに難しいものと考え過ぎていた。 目次を見ると仰々しい専門用語が並び小難しく面倒そうだが、通して読むと極めて論理的で読みやすい。 第一部「宗教哲学」の最初の「宗教哲学骸骨」序論は 以下のとおりである。 人間が生得的にもっている宗教とよばれるものをよびおこす能力、その霊魂の働き心的能力を宗教的能力という。それは他のすべての能力が有限な事物を対象にしているのに対して無限を対象にする。 哲学は無限を探究するのだが、宗教は無限を信じることだ。前者は理性の要求に応え、後者は信念の要求に応える。信念命題と理性命題ではまず理性命題をとる、しかし理性の本性は不完全なので、それだけでは宗教的信念という堅固な安住の場所に至りつくことはできない。信念と理性は互いに助けあうべきであり、けっして対立しあうことはではない。 宗教は有限と無限の統一である、無限は有限と一体となるべく生成する、またはひとつである。 宇宙のあらゆる事物は有限である、しかし宇宙全体は無限である、有限者は依存者であり無限者は独立者である。有限で依存的なものは相対的であり無限で独立的なものは絶対的である。 無限は一者であり有限は多者である、一者は全体で多者は部分である、それは完全であり不完全である。 有限と無限の統一は有限者の内的能力の発展によって達成されるか、あるいは外部の顕在的現実の助けまたは恩恵によって達成されるか、どちらかである。 前者は自力修行門とよばれ、後者は他力門または救済門とよばれる。信念(信心)は祈りの力(本願)すなわち阿弥陀仏の祈りの力によって与えられる、信念は他力の贈り物である。 と、このような説明が展開される。 「他力門哲学骸骨」や「縁起存在論」が続く。 そして第二部には「精神主義」が書かれている。 どれも鮮やかな理屈で脳内に沁み渡る。 あとがきで今村は「宗門内(東本願寺)ではウルトラ有名人、宗門外ではほとんど忘れられた思想家という清沢満之のイメージはなんとかして訂正されなくてはならない、このイメージギャップ解消のためにこれを編訳した」と書いている。 自分は彼の意図に沿って読めたと思う。 清沢満之の思想を知れたことはもとより、学ぶことが多い価値ある傑作であった。
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岩波現代文庫 清沢満之 語録 今村仁司 編訳 わかりにくい宗教を わかりやすい現代語で 解説した本 有限無限の概念を用いた宗教の定義や 因縁所生(因と縁の結合によって万物は生起する道理)などの普遍原理など 西洋哲学概念により仏教理解を試みている 名言の数々 *生...
岩波現代文庫 清沢満之 語録 今村仁司 編訳 わかりにくい宗教を わかりやすい現代語で 解説した本 有限無限の概念を用いた宗教の定義や 因縁所生(因と縁の結合によって万物は生起する道理)などの普遍原理など 西洋哲学概念により仏教理解を試みている 名言の数々 *生まれるべき因縁があって生まれ、死すべき因縁があって死ぬ *道は近きにあり、迷えるものはこれを遠きに求める *われ以外の物や事をあてにしない〜物や事をあてにする心が少ないだけ苦悩の分量は少ない *自由であろうと望むなら、去るものを追ってはならないし、来るものを拒んではならない 心機回転 利益の例 1.なんでも利益があればいい主義(客観主義の時期) 2.自分にふさわしくないものは利益があってもとらない(主観主義の時期) 3.客観の利益も、主観の自己もみないで、専心に自己の業務に励む〜ここで初めて安穏な日々が送れる(主客超絶主義の時期) 3.においては「利益があっても利益をみないようになり、名に処しても名をみないようになり、倫理を実行しても善悪をみないようになり、宗教に入っても心仏をみないようになる〜に達した人は平和なであり、自由な人である」 われわれは他人によって苦しめられるのではない〜他人の言動や行動に徹底的に距離をとるならば、このために苦悩することはない われわれは外物によって苦しめられるのではない〜物体は死せるものであり、死せるものがわれわれを苦しめるはずがない〜実際には外間物に苦しめられるのでなく、自分の覚悟を確立しないために苦しめられるのである われわれは欲望によって苦しめられるのである〜欲望を克服する能力と欲望の不充足に忍耐する能力を充実させれば、欲望に苦しめられることはなくなる 因縁所生(因と縁の結合によって万物は生起する道理) 「因縁所生は有限世界の最大の原理であって〜有限世界内の事象は 変易(無常)の法に従い、常住するものはない(無我)、それらの事象が変易する場合 因と縁の二要素があって、せれらの結合によって果報(結果)が生まれる」 「生まれるべき因縁があって生まれ、死すべき因縁があって死ぬ」 「道は近きにあり、迷えるものはこれを遠きに求める」 何度も出てくる自己の定義 「自己とは〜絶対無限の妙用(すばらしいはからい)に 乗託して(身をまかせて) 法爾(運をまかせてあるがまま)に現在の境遇に落在する(身をおちつける) ひたすら絶対無限に乗託する〜死生のことも憂うるになりない」
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