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保田与重郎文庫(9) 近代の終焉 保田与重郎文庫9
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新学社/ |
| 発売年月日 | 2002/01/08 |
| JAN | 9784786800306 |
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保田与重郎文庫(9)
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保田与重郎文庫(9)
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昭和15年当時、近代日本の臨界点においてすごいことが書かれている。これほどまでに時代を全面的に背負い込む評論が存在するとは思わなかった。当時においては輝いていたのだろうし、戦後のある時期においてはグロテスクな言説であったろう。 今日の風潮としてゐるやうな、文藝學上の浪曼主義...
昭和15年当時、近代日本の臨界点においてすごいことが書かれている。これほどまでに時代を全面的に背負い込む評論が存在するとは思わなかった。当時においては輝いていたのだろうし、戦後のある時期においてはグロテスクな言説であったろう。 今日の風潮としてゐるやうな、文藝學上の浪曼主義を、民族の隆盛に歩調を合せた文藝様式と考へるやうなことを、以前の我々は述べたのではない。我々の考へた浪曼主義は、そういふ民族の興隆自體であった。さういう日の文藝の様式でなく、その機能の倫理であった。この點は大切なことの一つである。さうしてこれも文藝學の方法で理解できないのである。歴史の精神をもつことのみが、それを自得感受させるのである。 この謙虚さの欠片もない確信こそが、保田与重郎というキャラクターを決定付けている。ここに浪漫主義特有のイロニーやデカダンツの陰を感じるのは難しい。外見上、浪漫主義はあくまでもマルクス主義に代わる近代の新たな価値である。 一方で内面的には西洋近代を終焉させようとする力としてイロニーやデカダンツの威力が縦横無尽に発揮されたことも間違いない。その意味では浪漫主義のイロニー は方便であると同時に本質である。
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