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レヴィナスと愛の現象学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | せりか書房/ |
発売年月日 | 2001/12/15 |
JAN | 9784796702362 |
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レヴィナスと愛の現象学
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他者はその予見不可能性で構成される限り他者である。他者は私より大きな力をもって私に対峙するのではない。(比較可能な力であれば他者は私とともに全体の一部ということになるから) 他者は私の全能性の翳りのうちに住まう。p78 レヴィナスの「家」概念はそこにいる他者が自分のために「場...
他者はその予見不可能性で構成される限り他者である。他者は私より大きな力をもって私に対峙するのではない。(比較可能な力であれば他者は私とともに全体の一部ということになるから) 他者は私の全能性の翳りのうちに住まう。p78 レヴィナスの「家」概念はそこにいる他者が自分のために「場所を空けて」くれる「歓待」によって、姿を消すことによってその存在をあらわにする。 おのれを顕現することなく顕現するこの方法を、現象「フェノメーヌ」に対して謎「エニグム」とレヴィナスは規定した。 姿を消すことによって、それを探求する無窮の運動を起動するもの。人目を逃れて暗がりへ退去する「慎み深さ」を本質とするような「他者」、「いかなる住人よりも早くからの住人」であり、「歓待の最たるもの、歓待それ自身」(TIp131)であるような「他者」、それをレヴィナスは「女性」と名づける。(p192) レヴィナスが「女性」と名づけてきたものは経験的な女性ではなく、存在論的カテゴリーである、ということを私たちはここまで繰り返し書いてきた。それがどのようなものであるのか、ようやくその輪郭が少しはっきりしてきた。「女性」とは受動性を糧とする主体性―あらゆる主体性に先行する主体性―の別名なのである。(p297)
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「愛の現象学」と銘打っているが、「女性」が出てくるのはしばらく読み進めた後である。 序盤はフッサールとの比較を主に行い、三章に入ってようやく「家」「糧」そして「女性」が登場したのもつかの間、三章のⅡではボーヴォワールとイリガライという二人のフェミニストによるレヴィナス批判、及び二...
「愛の現象学」と銘打っているが、「女性」が出てくるのはしばらく読み進めた後である。 序盤はフッサールとの比較を主に行い、三章に入ってようやく「家」「糧」そして「女性」が登場したのもつかの間、三章のⅡではボーヴォワールとイリガライという二人のフェミニストによるレヴィナス批判、及び二人が立つフェミニズムの立場を扱う。何故ボーヴォワールが活躍していたその時代に、レヴィナスは旧時代的な言葉をあえて選んだのだろうか? その根拠をタルムード講話に求めつつまとめた一冊。 語り口は柔らかく、また構成も判りやすく工夫されているように思えた。
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本の「中身」は文字だけではなく、 愛は愛しあうふたりの内側にだけ確かに存在している。 客観的立証はできないそういうものに どれだけせまれるかで人生の豊かさは決まるのかもしれない。
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