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一緒に暮らそうよ アイスノベルズ
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一緒に暮らそうよ アイスノベルズ

高尾理一(著者)

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一緒に暮らそうよ アイスノベルズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 オークラ出版
発売年月日 2001/12/22
JAN 9784872788686

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商品レビュー

4

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2011/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 久々にいいBLを読んだ、と思いました。  というようりも、「いい小説を読んだ」という感想に近いような気がします。  回りから見たら、不幸な生い立ちである直行が、悠人に出会って、少しずつ変わって行くお話。  不幸って自分がそう思ってなくても、そういうレッテルを貼られることがあって。  大人になったら、あんまり突っ込んだ話をしなくなるから、スルーされることも多いと思うんですけど。  でもやっぱり、回りから言われたこととか、そういうのってどうしても自分の中に残っちゃうので、まったく何にも感じてないってことはないんですよね。  自分自身を不幸だと思ってなくても、常に周囲からのプレッシャー的なものにはさらされるからね、まったく何にも変化を及ぼさないってことはない。  そういうところを上手に書けてた作品だったと思います。  こっからネタバレかもしれません。  作中で、悠人が、もうずっと会ってなかった父親に会うように、直行に悠人が言うシーンがあるんですけど。  そこで、直行がすっごく怒るんですよね。  それって、ある意味、とってもエゴなんですけど、いざ自分が直行の立場に立たされた時に、一番素直な反応なんじゃないかな……って、思いました。  なんていうか……  確かに、自分は不幸だと思っていない、というのは真実で。  それでも、周囲には「不幸な子」という目で見られたりしてて当然で、でも、それを言われるのって、本当、腹が立つ。  こうしたらいいよ、ああしたらいいよって、本当、事情もよく知らない他人のお節介でしかないんですよね。  それを正直に書いてあったのがとってもリアリティがあって、一気にこの小説を好きになりました。  本当、「自分は不幸じゃない」し、「同情してほしいわけじゃない」って言っても、わかってもらえないことって多いですもんね。  要は、自分の矜持の問題なんですけど。

Posted by ブクログ

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