商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | オークラ出版 |
発売年月日 | 2001/12/22 |
JAN | 9784872788686 |
- 書籍
- 新書
一緒に暮らそうよ
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一緒に暮らそうよ
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
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久々にいいBLを読んだ、と思いました。 というようりも、「いい小説を読んだ」という感想に近いような気がします。 回りから見たら、不幸な生い立ちである直行が、悠人に出会って、少しずつ変わって行くお話。 不幸って自分がそう思ってなくても、そういうレッテルを貼られることがあって。 大人になったら、あんまり突っ込んだ話をしなくなるから、スルーされることも多いと思うんですけど。 でもやっぱり、回りから言われたこととか、そういうのってどうしても自分の中に残っちゃうので、まったく何にも感じてないってことはないんですよね。 自分自身を不幸だと思ってなくても、常に周囲からのプレッシャー的なものにはさらされるからね、まったく何にも変化を及ぼさないってことはない。 そういうところを上手に書けてた作品だったと思います。 こっからネタバレかもしれません。 作中で、悠人が、もうずっと会ってなかった父親に会うように、直行に悠人が言うシーンがあるんですけど。 そこで、直行がすっごく怒るんですよね。 それって、ある意味、とってもエゴなんですけど、いざ自分が直行の立場に立たされた時に、一番素直な反応なんじゃないかな……って、思いました。 なんていうか…… 確かに、自分は不幸だと思っていない、というのは真実で。 それでも、周囲には「不幸な子」という目で見られたりしてて当然で、でも、それを言われるのって、本当、腹が立つ。 こうしたらいいよ、ああしたらいいよって、本当、事情もよく知らない他人のお節介でしかないんですよね。 それを正直に書いてあったのがとってもリアリティがあって、一気にこの小説を好きになりました。 本当、「自分は不幸じゃない」し、「同情してほしいわけじゃない」って言っても、わかってもらえないことって多いですもんね。 要は、自分の矜持の問題なんですけど。
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