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無為の共同体 哲学を問い直す分有の思考
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 以文社 |
発売年月日 | 2001/06/15 |
JAN | 9784753102150 |
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無為の共同体
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
訳註がとても丁寧で、ナンシー初心者だけでなく近代哲学初心者にとってもありがたい一冊だった。今後、西谷修翻訳であれば無条件で買って大丈夫なのではと思えるくらい親切だった。
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最後に訳者がかなり丁寧に取り出してくれるように、 共同体を全体性に回収せず、共同性のまま思考する論考だ。 それは共同性の限界を探る試みである。 少し前に読んだデリダの「死を与える」にも接するような部分があり、 それは限界の典型としての死であり、無防備に捧げられたもののことだが、...
最後に訳者がかなり丁寧に取り出してくれるように、 共同体を全体性に回収せず、共同性のまま思考する論考だ。 それは共同性の限界を探る試みである。 少し前に読んだデリダの「死を与える」にも接するような部分があり、 それは限界の典型としての死であり、無防備に捧げられたもののことだが、 両者ともにほぼ同じ時代の論考であるところに、世紀末の気分を見ることができる。 いや、それは軽く言い過ぎで、切迫した未来への恐怖なのだと思う。 無為の共同体の「無為」はこの場合 「捧げる」よりも前にすでに「捧げられている」ような、 営み以前に訪れている共同性を呼び込むための形容詞であり、 ナンシーはそれを灯し火に細く狭い道を粘り強く歩いた。 この灯はかすかであっても見失わないようにしなければ ヒューマニズムは道徳へと堕落するだろう。
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バタイユを通じて存在の共同性に迫る。 近代=個人と社会 vs 反近代=共同体 という単純な図式にとどまらない。 分有は仏語で partage。 英語では share と聞くとなんだかあっさり
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