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「上海東亜同文書院」風雲録 日中共存を追い続けた5000人のエリートたち 文芸シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 2001/05/25 |
JAN | 9784048836685 |
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「上海東亜同文書院」風雲録
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
私が経営学を専攻していた関係で戦前に存在したビジネススクールである東亜同文書院に興味を抱いたのがきっかけである。日本と中国を結ぶビジネススクールの側面はもちろん、卒業生たちの躍動感あふれる日中の共栄共存への奔走を描いた秀逸な書籍であった。ここ数年、我が国と中国は経済的結びつきは強...
私が経営学を専攻していた関係で戦前に存在したビジネススクールである東亜同文書院に興味を抱いたのがきっかけである。日本と中国を結ぶビジネススクールの側面はもちろん、卒業生たちの躍動感あふれる日中の共栄共存への奔走を描いた秀逸な書籍であった。ここ数年、我が国と中国は経済的結びつきは強いが、政治的、文化的結びつきは強いとは言い難い。また、強大な軍事力を武器に近隣諸国を脅かす行動もしばしば見られる。このようなときこそ、この国を理解し、友好を深め、アジアにおける共栄共存を目的とした東亜同文書院のような学校が必要ではなかろうか。
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上海東同文書院と聞いてピンとくるなら、かなりの中国通。 1901年に日中共存共栄を教育理念として中国ビジネスのエキスパートを養成する学校として開設された。 戦前は陸軍士官、旧帝大に並ぶ学校だった。 しかし今はこの学校が存在したこと自体、多くの人は知らない。 時代に翻弄されたと...
上海東同文書院と聞いてピンとくるなら、かなりの中国通。 1901年に日中共存共栄を教育理念として中国ビジネスのエキスパートを養成する学校として開設された。 戦前は陸軍士官、旧帝大に並ぶ学校だった。 しかし今はこの学校が存在したこと自体、多くの人は知らない。 時代に翻弄されたと言っていいだろう。 諜報活動を行っていた学校と疑われても、全否定はできない。 ただ、この卒業生達の日中経済面での貢献は並々ならぬものがある。 今は中国に対して好感度を持つ人は、非常に少ない。 また蔑視感を持っている人は多い。 今も中国に対して何かの形で関わっている人なら、手にとって損はないと思う。 先人がどう関わってきたか、その苦しみと喜びもわかる。
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1901年かに、「『日中共存共栄』を教育理念」に、かつ「中国ビジネスのエキスパートを養成する学校」として、上海東亜同文書院は開設されたのだと、ある. 戦前、一高・海軍兵学校、陸軍士官学校、東京商科大学とならぶ「(旧制)中学生憧れの五大校」とされる. 「プロローグ」「第一章...
1901年かに、「『日中共存共栄』を教育理念」に、かつ「中国ビジネスのエキスパートを養成する学校」として、上海東亜同文書院は開設されたのだと、ある. 戦前、一高・海軍兵学校、陸軍士官学校、東京商科大学とならぶ「(旧制)中学生憧れの五大校」とされる. 「プロローグ」「第一章」で設置趣旨、教育理念、輩出の人材を述べる.第二章以下、12章に卒業生像を個別に紹介.その紹介を通じて同文書院の教育内容、時代の要請、卒業後の日中間をむすぶ貢献と実績が概観される. 「学校でやるべきだと教えられた『理想』と、戦場で自分がやらなければならない『現実』とのギャップ」で、「大いなる屈折を味わったはず」(10p). 「中国という相手の懐に入る」(15p) 「(日本人が中国人を蔑視するは)日清戦争に勝ったのがきっかけ」(16p) 「中国自体を知ることが先決」「(日清戦争勝利の)媚薬は正常な方向感覚を失わせてしまう」(20p). 1972年、この年は日中国交回復の画期となる. ここに至る土を耕し、タネを播き、水をそそぎ、草・虫=あつれきを排したは、戦前に中国を肌で学んだ<層>の<平衡感覚>ではなかった、か. 今日、日中に<溝>が指摘されるとすると、<エリート>のなかに芽生えている<垂直感覚>. 上手に表現いたしかねるも、<関係>を<つながり>ではな<比較>で捉えることが、<溝>を<壁>にしてるのかと、読みすすみつつ思い巡らしたのであるが.
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