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吉本ばなな自選選集(4) Lifeライフ 吉本ばなな自選選集4
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商品詳細
内容紹介 | 内容:Tugumi. とかげ. おやじの味. 新婚さん. ひな菊の人生. 哀しい予感. ある光 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2001/02/25 |
JAN | 9784106463044 |
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吉本ばなな自選選集(4)
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
「人生は演技だ、と私は思った。意味は全く同じでも、幻想という言葉より私にとって近い感じがした。その夕方、雑踏の中でそれはめくるめく実感の瞬間だった。ひとりの人間はあらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分ひとりでその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる...
「人生は演技だ、と私は思った。意味は全く同じでも、幻想という言葉より私にとって近い感じがした。その夕方、雑踏の中でそれはめくるめく実感の瞬間だった。ひとりの人間はあらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分ひとりでその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる好きな人達になるべく親切にしたいと願いながら、ひとりで。」 ・ 「今日は、つぐみさんはどうしたんですか」 と恭一は言った。 多分、あとで思いかえすからこんなふうに感じたように思うのだろうが、彼が「つぐみ」の名前を正確にきちんと発音した時、私は何だかつぐみの恋の未来は明るいかもしれない、という感じで一瞬、胸がいっぱいになった。 ・ 「いや、どこにでも行ければいいってもんじゃない。ここもいい所だよ。ビーチサンダルで、水着で歩けて、山も海もある。君の心は丈夫だし、君は気骨があるから、ずっとここにいても、世界中を旅している奴よりたくさんのものを見ることができるよ。そういう気がするね」 ・ 「失恋の後味ではなかった。自分の頭がはっきりしていないままに過ごしていた生活の重みだった。きっと、新興宗教に入ってしばらく本気でうちこんでからやめてしまった人はこういう気持ちなのだろう、と思った。せめて本気で恋をして、すごく好きになった人に失恋したのならよかった。本当に仕事が忙しくて、仕事が好きだったらよかった。私はただばたばたしていただけで、忙しいというものではなかったような気がする。自分が恥ずかしかった。なんで好きでもない人と恋をしたような気持ちになったりしたのだろう。他にすることがなかったから?なんで人としても男としても面白みがない判断力にかけたあんな人がよく見えたんだろう?それが恋の力だったらよかったのに。違うことを私は知っていた。自分に自信がなくって、生きていることに罪悪感があったから、自分を好きと言って言い寄ってくれた人を貴重に思わなくてはいけない、と思ってしまったのだ。本当に好きだったのなら、気が狂うほど泣いて本当に狂ってしまっても、雨に打たれる木々のように色鮮やかだろう。」 ・ 「住んでいる駅になんて、もう二度と降りなくっていいのよ。充分ありうることだもの。」
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「Life」というタイトルがとてもぴたりとくる。 とてもよい。好きなお話ばかり。 今まで読んだ話も、形が変わったことでまた出会う機会を与えてもらったような感じ。 しんと沁みわたるような文章たち。
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吉本ばなな自選選集4「Life ライフ」。人生を短いと思う。そして素晴らしいと気づく。TUGUMI つぐみとかげおやじの味新婚さんひな菊の人生哀しい予感ある光(書下し短篇小説)得意分野のはずなのに……あとがき『TUGUMI』の元々の装丁は捨てがたいけれど。『とかげ』は選ばれている...
吉本ばなな自選選集4「Life ライフ」。人生を短いと思う。そして素晴らしいと気づく。TUGUMI つぐみとかげおやじの味新婚さんひな菊の人生哀しい予感ある光(書下し短篇小説)得意分野のはずなのに……あとがき『TUGUMI』の元々の装丁は捨てがたいけれど。『とかげ』は選ばれているのに『ひとかげ』は、無いのか……(そうだよな、吉本ばななとよしもとばななは、ひょっとしたら違う人なのだと思うべきなのかもしれないし)。吉本ばなな、「ものすごく好き」で読んでいる、というのとはちょっと違うような気もする。だけど、同じ時代、同じ国に生きる女性がどんなことを書くのか、やはり気にはなる。そして、1冊の本の中に少なくとも一箇所は心に残るフレーズがある。だから、つい読んでしまうのかも。
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