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天才たちの誤算 ドキュメントLTCM破綻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞社 |
発売年月日 | 2001/06/11 |
JAN | 9784532163914 |
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天才たちの誤算
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
友人が2人とも証券に行くので、ちょっと勉強。 寝る前に読むと血の気が増えて、しまう。 くらいのドキュメントがぎっしり。
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非常に面白かった!けど何せ15年前のことだからなあ。もう少し早く読めば良かった。 驚異的なリターン、ノーベル賞、そして転落劇。ノンフィクションとは思えないー。映画のような展開だね。
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伝説的トレーダーのメリウェザーとその部下、およびノーベル経済学賞受賞者2人(ショールズとマートン)で立ち上げられたヘッジファンドLTCM。凄まじい勢いで利益を上げた後、ロシア危機により、これまた凄まじい勢いで破綻への道を歩んでいった。 これでもかというほどに尖がったファンドの趨勢...
伝説的トレーダーのメリウェザーとその部下、およびノーベル経済学賞受賞者2人(ショールズとマートン)で立ち上げられたヘッジファンドLTCM。凄まじい勢いで利益を上げた後、ロシア危機により、これまた凄まじい勢いで破綻への道を歩んでいった。 これでもかというほどに尖がったファンドの趨勢は、示唆に富む。これを、恐らく想像の部分が多いのだろうが、「あんた、その場にいたのか?」と思わずにはいられないほど細かな登場人物の描写により、臨場感たっぷりに紡ぐ。 LTCMが残した教訓は、下記の3つ: ①市場は常に合理的な(つまり期待リターン&分散のみを考慮して動く)わけではない(金融危機発生時など、状況が著しく不透明になると、期待リターンを無視してとにかくリスク最小化に走る) ⇒LTCMは、スプレッドがやがて縮小する方向に、巨大なレバレッジを賭けていたが、ロシア危機が発生したせいで皆極端にリスク回避的になり、スプレッドはむしろ拡大していき、追証を払えなくなり破綻。 ②モデルは現実を説明するために存在することを忘れると、酷い目に会う ⇒研究者は合理的で数学的に美しい世界を夢見る。が、しかし、現実は非合理的で、数学的にきれいでもなかったり。にも関わらず、破綻により痛い目見た後も「モデルに適合しない現実がおかしい!」と思ってしまっては、「僕がモデルを作るのは僕自身が気持ち良いからであって、現実を説明するためではない」と告白してしまっているようなもの。 研究者たるもの、こう言うときは、モデルを変えるか、現実を変えるか、どちらかを選択すべきだと思う。 ③経済学は科学たりえない ⇒LTCMが破綻した要因の一つが、最新数理ファイナンスに基づいた投資手法が、他のヘッジファンドや投資銀行に広まってしまったため(利ざやが薄くなったので巨額のレバレッジを賭けるようになった)。 つまり、人を相手にする経済というフィールドにおいては、数理モデルの公表が、説明対象の性質そのものを変えてしまうのである。物理学に例えると、量子力学の理論が発表された途端に、量子が振る舞いを変えるようなもの。より理論の説明能力が高まる方向にいってくれればまだいいが、場合によっては逆方向に振れる。 原理的に、説明能力を漸近的に上げていくという科学の性質を満たしえない。
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