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内なる殺人者
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内なる殺人者

ジム・トンプスン(著者), 村田勝彦(訳者)

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内なる殺人者

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 2001/02/08
JAN 9784309203478

内なる殺人者

¥550

商品レビュー

3.4

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2025/09/26

テキサスの小さな町。1870年に建設され、大量の牛と少量の綿花の出荷地。その後石油ブームがきて一挙に人口がほとんど一夜のうちに4万8千にふくれあがった。・・この町で保安官補をしているルー・フォード。29になる今まで郡の外に出たことがない。誰にも穏やかないいヤツ、という評価。だがあ...

テキサスの小さな町。1870年に建設され、大量の牛と少量の綿花の出荷地。その後石油ブームがきて一挙に人口がほとんど一夜のうちに4万8千にふくれあがった。・・この町で保安官補をしているルー・フォード。29になる今まで郡の外に出たことがない。誰にも穏やかないいヤツ、という評価。だがある日、町はずれの売春宿を見に行ってこいと言われ赴き・・ 14の時に封印したはずのものが、15年の時を経て爆発してしまった。・・その女を前にしてのバイオレンス。女もそれを受ける。・・ルーの内なる殺人衝動が決壊。 うーん、解説にはジム・トンプスンの代表作といわれ、「暴力性を内に秘めた人間の内的暗黒面を描いたもの」とある。うーん、実際に起きる残虐な連続殺人事件を想起させもするが。まさに原題どおり、俺の中の殺人鬼。内なる殺人者。 リーの幼い時の性的経験が原因だ、としている。 原題:The Killer Inside Me 日本では1990年11月に、河出文庫でまず出版。そのあとこの単行本が2001年2月に河出書房新社から。文庫本の訳者のあとがきがそのまま載っている。そして2005年5月に「おれの中の殺し屋」として扶桑社ミステリー文庫から出版。 1976年に映画化。監督バート・ケネディ 主演ステイシー・キーチ (日本未公開) 2010年に再映画化。監督マイケル・ウィンターボトム 主演ケイシー・アフレック 1952発表 2001.2.20初版 図書館

Posted by ブクログ

2013/01/09

過小評価され過ぎていると思われるジム・トンプスン。 最近のスプラッター小説などに慣れている人からすると、味気なく感じるのかも知れないけれど、この小説が書かれたのが、1952年だということを考えると、その鬼才ぶりがわかると思う。 小説とは言え、現代の人間が抱えている闇を捉えていると...

過小評価され過ぎていると思われるジム・トンプスン。 最近のスプラッター小説などに慣れている人からすると、味気なく感じるのかも知れないけれど、この小説が書かれたのが、1952年だということを考えると、その鬼才ぶりがわかると思う。 小説とは言え、現代の人間が抱えている闇を捉えていると思う。

Posted by ブクログ

2013/01/08

いわゆる犯罪小説。作品自体は数十年前に書かれたものですが、筆致はまだまだ新鮮です。それについては、訳者の技量によるところも大きいとは思いますが。 小説の割に「架空の話」っぽく見えないのは、あとがきにもある通り、主人公であり「内なる殺人者」を抱えているルー・フォードが、現実味のあ...

いわゆる犯罪小説。作品自体は数十年前に書かれたものですが、筆致はまだまだ新鮮です。それについては、訳者の技量によるところも大きいとは思いますが。 小説の割に「架空の話」っぽく見えないのは、あとがきにもある通り、主人公であり「内なる殺人者」を抱えているルー・フォードが、現実味のある、突飛なことは何一つしない普通の人のように見える精神異常者であるからでしょう。 犯罪小説はその性質上、基本的に読者に感情移入をさせず、あくまで傍観者のような立場から物語にのめり込ませるものだと思います。その点でこの作品もその範疇を超えていないのですが(というか、その範疇を超えた時点で読者も犯罪者になってしまう訳ですが)、こういうキャラクターが周りにいないとも限らない、と思わせる部分も数多くあり、著者の素晴らしさを感じるとともに、怖い世の中を自分たちは生きているんだなぁという空恐ろしい気持にもさせられました。

Posted by ブクログ