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ロンドン(上)
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ロンドン(上)

エドワード・ラザファード(著者), 鈴木主税(訳者), 桃井緑美子(訳者)

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ロンドン(上)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2001/08/24
JAN 9784087733310

ロンドン(上)

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商品レビュー

4.6

8件のお客様レビュー

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2022/08/14

現在ロンドンと呼ばれているあの街に生きた人びとを実際の歴史や歴史に名を残している人々も絡めながら描いた約2000年の物語。最初の章で出てきた少年から血を繋いだ人びと(全ての家族史が残っているわけではないので登場人物が過去の事を全て知っているわけではない)がその時代時代で 歴史に翻...

現在ロンドンと呼ばれているあの街に生きた人びとを実際の歴史や歴史に名を残している人々も絡めながら描いた約2000年の物語。最初の章で出てきた少年から血を繋いだ人びと(全ての家族史が残っているわけではないので登場人物が過去の事を全て知っているわけではない)がその時代時代で 歴史に翻弄され、生きる為や信念を貫く為に悩み苦しみ喜び生き抜いていく。血筋としては7本あり、それがまた枝分かれしていったり交わったりしていくその様子がこの作品を「物語」として読みやすくしている。(現実を考えれば2000年もの歴史が血筋のものだけで進むわけはない。限られた血筋の話とする事で物語性が高まっているので、歴史物としてではなく、「物語」としてこちらは読める)。だが、そこそこに描かれている街の様子、日常風景、景観、小道具、政治の話、宗教の話そうしたものがその時代を読者に伝え、ある意味では歴史小説でもある。各章でメインとなるキャラは変化していくものの、数章に渡って 登場し、子供時代から死ぬまでを読み通せるキャラもいるのもまた面白い。成り上がったものもいるし、落ちぶれたものもいるし、悲喜こもごも人生はテムズの傍で淡々とながれていく。 高校レベルの世界史の知識があると面白さが格段に上がる。多分イギリスの人々は私が読むよりずっと面白く読むのだろう。 歴史的転換期にあたる出来事では描き方が手厚いので、1600年代のページ数はなかなかに圧巻だし、ロンドン塔を中心とした章のドラマ性の高い部分もとてもワクワクした。1750年以降人口も増え、背景の説明として貿易や金融の話が増えていった為文章は同じなのになんというか人口密度のゴミゴミした感がこちらにも伝わって不思議だった。何もなくて広い野が広がっていた場所が人間ばかりになり読んでるこちらも何故かせせこましい気持ちになるというか。だけどずっとこの場所に生きている人間たちの生活の営みが切間なく続いていくその流れに、読んでるこちらも生きるってそういう事なんだろうと思わずにおれなかった。 長い小説だけれど実に心が広がっていく爽やかな読後感だった。

Posted by ブクログ

2021/03/07

やっと読み終わったー! 残念ながら前提知識として必要なものがとても多い。 ロンドンに住んでいる、あるいはイギリス人ならとても面白いだろう。 ・カトリック ・プロテスタント ・ある程度の歴史的知識 もちろん腰を据えてじっくりと世界史と首っ引きしながら読んでも十分面白いと思う。

Posted by ブクログ

2015/03/02

僕が人生の中で最もワクワクした最も大切な本の一つです。 この本で物語を読むの愉しみ、歴史を知る愉しみ、違う場所を探検する愉しみそれら全てを味わえることができます。 この物語は、ユリウス・カエサルがブリタニアに侵攻して起源前55年頃から現代に至るまでの約2000年にわたりロンドン...

僕が人生の中で最もワクワクした最も大切な本の一つです。 この本で物語を読むの愉しみ、歴史を知る愉しみ、違う場所を探検する愉しみそれら全てを味わえることができます。 この物語は、ユリウス・カエサルがブリタニアに侵攻して起源前55年頃から現代に至るまでの約2000年にわたりロンドンに住む人々の物語を描いた本です。 名もなき人たちが時に、戦士になり、職人になり、商人になり、貴族になったりしながら、ロンドンという街を舞台にした喜悲劇を繰り広げるというものです。歴史に実在する人物が時々登場するところもとても楽しい瞬間です。 ショートストーリーで登場人物が微妙にシンクロしながら進んでいく物語がありますが、さらにそれに時間軸を加えたように重層的なストーリーになっています。 百人以上の登場人物が様々な時代でシンクロしながら関わりあうこんなストーリーを考え出せた作者の頭脳はどうなっているのでしょうか。 また、この過去から未来へロンドンの路地や通りに入り込み歩き回ることができるのです。 そして、ロンドンという街が遠い私たちの国にも多大な影響を与えているすごいものをたくさん知ることができます。 あの世界最大の保険組合「ロイズ」が最初はコーヒーハウスだっだなんてことも… 今のコーヒー屋もそのうち思ってもいないような何かになるかもしれません(笑)

Posted by ブクログ

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