竹中教授のみんなの経済学

竹中平蔵(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎/
• 発売年月日: 2000/12/20
• JAN: 9784344900035

商品レビュー

2013/03/08

十年以上前に書かれた本だけれど、約十年後の今読んでみて、書かれている通りになったなぁとか、確定拠出年金、郵政民営化ってこんな意味があってそういうことだったのかと、当時はあまり関係ないと思っていたことが社会人になり実に自分の生活に密接に関係あることを発見して興味深かった。情報は鮮度が命というけれど、たまに昔の本を読むのも、かえって今の姿が浮かび上がるようでいいのかもしれない。昔は全く興味がなかった経済だけれど、マネーの知恵を得るために積極的に勉強しようと思う。

2013/02/20

1400兆円の預金は無限ではない。団塊世代の引退によりいずれは取り崩される。増え続ける高齢者を支えるために、生まれてくるかもわからない子や孫の世代に借金のツケを回し続ける日本。この国はいずれ崩壊する。

2011/06/30

勝間和代さん推薦書(だった気がします)。
分かりにくい経済構造を身近な具体例をもって分かりやすく紐解いてくれる本。経済について、全くわからなかったので、身近な例があり非常に分かりやすかった。
ただ、10年前の本なので、現在とのギャップが大きかった。現在のバージョンがあれば読みたい。

コーポレート・ガバナンス:
企業統治。株主の権限拡大、情報開示の強化など。

終身雇用:
新卒への投資が高いため、すぐに辞められては投資が無駄になるため生まれた。新卒・社員にとっても好都合だった。終身雇用には膨大な人件費が発生するため、固定された取引先が必要で、そのために会社同士が株を双方に持ち、経営を監査し合わない工作が一般的になった。これらが不況時には、非合理的・機能しなくなり、終身雇用が崩壊した。

リストラ:
restructuring。=解雇という意味だけではない。

経済成長率:
GDPの前年比。1%か2%はかなりの差がある。所得を2倍にするのに35年(2%)なのか、90年(1%)なのか。
90年間は3世代。
・公定歩合: 中央銀行が銀行に貸す金利のこと。高ければ、企業がお金を借り入れするときに高い金利がかかるが、低ければ預金に金利がつきにくい。景気に応じて調整される。
投資信託:ファンドマネージャーが債券や株式に投資し運用する商品
デフレ: 物やサービスの価格が下がり経済が萎縮する状態。倒産、失業。
インフレ: 価格が上がってお金の価値が下がる。貯めてきたお金で少しのものしか買えない、など。
・リバース・モーゲージ: 現在住んでいる家を担保にお金を借りて、それを年金的に受け取りその人が死亡したら担保の家、土地を売却することによって融資額の返済を行うというもの
・海外と日本の価格の違い、内外価格差は生産性の高い産業(自動車や家電)になく、低い産業(その他)が内外価格差を生む。
・大統領制(市民が大統領を選べる、民主主義的)なら経済についても思い切った改革をしやすい。首相公選制も見直されるべきでは
・輸出の増加は輸入する力を高める。