脳に組み込まれたセックス なぜ男と女なのか

デボラブラム(著者), 越智典子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 白揚社/
• 発売年月日: 2000/03/20
• JAN: 9784826900959

商品レビュー

2023/07/07

初めて読んだ、進化論的な要素を含んだ本だと思う。当時はまったく気がついていなかったが、このときのうっすらとした興味関心を今まで持ち続けていたようだ。進化心理学、人類学、生物学への興味はここから来ている。
ファクトチェックはしていないが、男女の双子の女の耳は一般的な女と比較して良くないという記述に衝撃を受けた。生まれついた瞬間に決まっている性質が存在するなんてありえていいのか、まったく平等じゃないじゃないか、などと意味不明なことを思った記憶がある。おそらく、完全にランダムではない、運みたいなものに偏りがあるということに驚いたのだと思う

印象にのこったところメモ。
- 男女の双子の女の耳は一般的な女と比較して良くない
- 一夫一妻制の動物 オスとメスが似ている
- 一夫多妻制の動物 オスとメスがかなり違う
- 一般に、女は自分とは免疫系の異なる男に惹かれる
- しかし、ピルなどを服用し、ホルモンバランスが通常とは異なる状態の女は、自分と免疫系の近い男に惹かれる
- 科学的態度とは、今ある理論を鵜呑みにせず、塗り替えていこうとすること、なぜなら科学は間違うものだから。

2018/06/11

・章毎に例に出されるエピソードにドン引き
・科学が政治に利用されて誤解が生まれる
・この著書の本を2冊読むと猿に詳しくなった気になる
・ボノボはヒッピー
・1920年代のイギリスに生まれなくて本当に良かった

読めば読むほど男女の性による利害が一致しなすぎなので、もう男女それぞれ別の社会作って必要なときだけ交流しよ…という気持ちになる。

ジャーナリストの書く本は情熱を感じるので好き。

2017/01/08

２０００年刊行。著者はウィスコンシン・ヴァージニア大学ジャーナリズム学部教授。◆生物的な性的二型の議論から始まり、男女の感情面の異同から配偶形態(例えば一夫一婦制)の是非・妥当性、性間でのホルモンの差異など、人間の性の有り様を検討していく。