国際競争力の再生 Joy of Workから始まるTQMのすすめ

吉田耕作(著者)

• 販売会社／発売会社: 日科技連出版社/
• 発売年月日: 2000/04/25
• JAN: 9784817103383

商品レビュー

2020/03/12

【読んだきっかけ】
ロジカルシンキングの知識を会得したいという話をしたところ課長が貸付してくれた。

【概要】
戦後に日本がなぜ高度成長を遂げられたのか、そしてその日本をどのようにアメリカは抜き去ったのか、その組織体制や品質管理の手法や制度をエビデンスと共に記載されている。

【感想】
昨今ではあまり聞かれない終身雇用制や年功序列制について肯定的な意見が述べられていて新鮮だった。良い品質管理マネジメント（QCM）のためには従業員が安心して働け、会社にとって献身になってくれる環境が必要があり、その点で前述の制度は有効であるというのは納得できた。
但し、出版が2000年で本文中のエビデンスが主に30～60年前なのでクリティカルに役に立ったかといわれると難しい。

【この本から得たこと】
『競争』と『協調』のバランス
⇒QCMはチーム全体での協力がないとなしえない。競争は対象の半数（平均以下）は敗者の烙印が押され、やる気や生産性の低下を生み出してしまう。一方協調は、周囲が仲間と思いあえている状態なので助け合いながら高みを目指すことが出来る。