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ナインスゲート 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2000/04/25 |
JAN | 9784087603736 |
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジョニーデップの映画が良かったので原作を読んだ、訳者の文章が良くて読みやすかった、娯楽として普通に面白い しかーし、映画とはエンディングが違いすぎるので映画のノベライズとして読むとがっかりすると思う、謎の女の出番が少なくてがっかり、映画では説明が不十分だった版画の説明が詳細で良かった、映画小説未読の方は読んでから見ることをお勧めします、小説も普通以上に面白い、映画も娯楽作品として良くできていると思います
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ううううーん、デュマの手稿の謎と悪魔の書の謎の2つが絡み合って…と面白かったのだけど、面白かっただけにオチがなぁ。 個人的には好みではなかったです。 ミレディとロシュフォールとの対決あたりが山場だったかも。 あとあの状態の人間に金、金ってくどすぎた。 そして映画版ではデュマのあた...
ううううーん、デュマの手稿の謎と悪魔の書の謎の2つが絡み合って…と面白かったのだけど、面白かっただけにオチがなぁ。 個人的には好みではなかったです。 ミレディとロシュフォールとの対決あたりが山場だったかも。 あとあの状態の人間に金、金ってくどすぎた。 そして映画版ではデュマのあたりバッサリだとか(笑。 えぇぇぇー。 画像でチラッと見た限りでは、双子のおじいちゃんずがかわいかったですけども。 あー、あと凄く気になったのが、二つとないような稀覯本を扱ってる割には煙草すぱすぱなんだなぁと。 稀覯本ハンターという職業は魅力的だったけど、本に対する姿勢は別の古書ミステリーの主人公の方が納得できますね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
スペインの稀覯本狩猟家コルソは、バロ・ボルハという富豪から、中世に出版された奇書『影の王国への九つの扉』の真贋鑑定を依頼される。その一方、友人ラ・ポンテが出版社オーナーのエンリケ・タイリェフェルから購入した『三銃士』第42章の肉筆原稿の調査も頼まれる。その後、オーナーは自殺し、コルソも何者かに襲われる。彼はポルトガル/シントラと、フランス/パリに飛び調査を進めるが、周囲で殺人が次々と!!悪魔を呼び出す呪文が描かれた奇書には恐るべき秘密が隠され、それが現実に…。映画化原作。オカルト・ミステリーの傑作。 とAmazonには書いてある(名前は書き加えた)。周囲で殺人が次々と!!とか書かれると途端に安っぽいが、確かに次々と起こるし、分かりやすい訴求力として粗筋に用いられるのはまあ仕方ない。だってこの話、結構面倒くさいのだ。 主人公はコルソだが、語り手はボリス・バルカンという文学者で、彼がラスボスなのかと思えばそうではない。タイリェフェルの未亡人はセオリー通りの悪女だが、利口なのかバカなのか分からない。あとタイリェフェルって名前発音しづらい(関係ない)。『影の王国への九つの扉』の真贋を巡って、コルソがあちこち飛び回るのや、先々で登場するキャラクター達は面白かった。書物修復のプロフェッショナルの双子や、過剰に詩的なファルガス、品は良くても棘は鋭いウンゲルン男爵夫人など、誰もが主人公を喰ってしまいかねない個性派揃い。中でもやはり好みなのが、イレーネ・アードラーこと『若い女』。長身細身でショートヘア、透き通るような緑の眼でブルーのダッフルコートにジーンズなんて、惹きつけられない訳がない。しかもクールで、おまけに足技最強。あまりの複雑さに投げ出してしまいたくなるこの長い話を、最後まで苦もなく読めたのには、彼女の存在もかなり大きい。むしろ彼女がいなかったらどうだったか分からないと言ってしまってもいい(いいのか)。 で肝心のストーリーの方だが、実は『影の王国への九つの扉』と『三銃士』第42章を巡っての話が同時進行する意味が良く分からなかった。勿論必然性も整合性もあるのだが、正直なところどちらかひとつでいいんじゃないかなと、自分の理解力を棚に上げて逆ギレ気味に思っていた。そしたら、逆ギレしたわけではないだろうが、映画の『ナインスゲート』がまさにそれで、『影の王国への九つの扉』だけに焦点を絞り、デュマのことなどかけらも出て来なかった。話も相当分かりやすくなっていて(なりすぎてるきらいはあるが)、原作での疑問が映画で理解できたところもあった。さすがに物足りないと感じるところはあるし、ポランスキーまた悪魔呼んでるよとも思ったが、雰囲気は最高だしジョニー・デップ素敵だった。またこういう役やればいいのに。だがしかし、『若い女』のキャスティングだけはどうにも解せん。衣装はまあいい、バイクに乗るのも良かった。クールな美人だし、鼻血も似合う(ここ重要)。19じゃないのも仕方ない。でも!でもですよ!ショートじゃないなんて!何の都合で?監督の好み?と思っていたらあにはからんや、ポランスキーの現妻らしい。ほんと若い女好きな。燃える城をバックにしたあのシーンは確かにロングの方が映えたが、もともと原作にはなかった場面だし、やっぱり嫁さん贔屓なのかも。映画のラストシーンは観念的。でもキリスト教圏なら納得するのかな。『三銃士』が入ってたらこうはならなかっただろうけど、もうこの際デュマ編も映像化したらいいと思うんだ。私が観たい。その時は『若い女』はエマ・ワトソン(ショートヘア)で頼む。 ところで『三銃士』って、正義感と忠誠心に溢れる若き銃士見習いとその友人達との心躍る冒険活劇だと思ってたらとんでもねえな。NHKも罪深いことよ。
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