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ふるさと隅田川 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2001/01/10 |
JAN | 9784480036148 |
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ふるさと隅田川
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ふるさと隅田川
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
自身が暮らした隅田川沿いの向島・新川・柳橋で経験した川の大きさ・やさしさ・怖さ。湿地に暮らす人々の性と生と死。ほぼ全て随筆のセレクションななかで、一つだけ挟み込まれている小説『あだな』は船頭夫婦の艶笑譚のように始まり、でもそれだけでは終わらない短編で、これが一番印象に残りました。...
自身が暮らした隅田川沿いの向島・新川・柳橋で経験した川の大きさ・やさしさ・怖さ。湿地に暮らす人々の性と生と死。ほぼ全て随筆のセレクションななかで、一つだけ挟み込まれている小説『あだな』は船頭夫婦の艶笑譚のように始まり、でもそれだけでは終わらない短編で、これが一番印象に残りました。晩年の北洋漁業随行レポートも収められていて、昭和三十年代の鯨や鮭の漁の様子がよくわかります。読んでいるうちに水の音が聞こえてきます。
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現住所の近隣に舞台となる幸田露伴旧居跡がある。ありし日の近所の風景に思いを馳せつつ、楽しく読んだ。隅々まで教養の行き届いた、心地の良い文体。
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隅田川のほとりで幼少期を過ごし、その後も隅田川に親しんできた著者の、水辺の風景にまつわるエッセイをまとめた本です。 川本三郎が、佐藤春夫、谷崎潤一郎、芥川龍之介、永井荷風といった文人たちと隅田川とのかかわりについて語った評論集『大正幻影』(ちくま文庫、岩波現代文庫)がありますが...
隅田川のほとりで幼少期を過ごし、その後も隅田川に親しんできた著者の、水辺の風景にまつわるエッセイをまとめた本です。 川本三郎が、佐藤春夫、谷崎潤一郎、芥川龍之介、永井荷風といった文人たちと隅田川とのかかわりについて語った評論集『大正幻影』(ちくま文庫、岩波現代文庫)がありますが、そのなかで川本は、大正時代の隅田川界隈の風景の魅力を、「幻影」としてえがきだしています。本書には、そうした文人たちの目にした原風景としての隅田川と、戦後の臭くて穢い隅田川をみつめながら、静かに感想をつづった「用という字」「川すじ」などのエッセイが含まれています。 現実の川のありさまから遊離して文学的な「幻影」へと思いを馳せがちな読者の安易な感傷を厳しくしりぞけるかのように、たしかなものを見据えようとする著者の文章からは、人と川のかかわりについてあらためて読者の目を向けさせる力を感じます。
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