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松下竜一 その仕事(21) 私兵特攻
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2000/07/10 |
JAN | 9784309620718 |
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松下竜一 その仕事(21)
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1945年8月15日の玉音放送の後、宇垣 纏 中将率いる特攻隊が沖縄の米軍艦隊に向けて大分飛行場を飛び立ち帰ってこなかったという史実をルポした本。 敗戦したら飛行機搭乗員は皆殺されるという噂が流れ、皆それを信じて恐れていたらしい。毎日毎日死ぬことだけを教えられ、それを目標にして...
1945年8月15日の玉音放送の後、宇垣 纏 中将率いる特攻隊が沖縄の米軍艦隊に向けて大分飛行場を飛び立ち帰ってこなかったという史実をルポした本。 敗戦したら飛行機搭乗員は皆殺されるという噂が流れ、皆それを信じて恐れていたらしい。毎日毎日死ぬことだけを教えられ、それを目標にしてきた若い搭乗員にとって突然訪れた終戦は殆ど意味を理解できなかったのではないか。。。。と 作中にもある。 指揮官として部下に「死んでこい」と命令した宇垣中将にとり自分だけ生き残ることは武人として許すことが出来なかったというのは想像に難くない。 しかし死んでいった若い下士官の親達からすれば、宇垣中将は、死にたければ1人でピストル自殺でもすれば良かったじゃないか、何故、息子を連れて行ったのでしょう、との弁となる。 また、“最後の特攻”で負傷した米兵(駆逐艦の乗務員)は 、特攻機が振りまいたガソリンと炎で大やけどを負い、片目を失っている。この米兵が一番迷惑を被っていると言えるのではないか。。。。 敗戦後にソ連軍と交戦しつづけた根本博と宇垣の差とは何かと考えると、根本は4万人の内蒙古にいた日本人を守る為(皆のため)に敗戦後、ソ連と交戦したのに対し、宇垣は個人としてケジメのために特攻したのが違いではないか?。。。。 いずれにしても、この史実を書き残してくれた著者に敬意を払いたい。
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