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チューリップ・バブル 人間を狂わせた花の物語 文春文庫
定価 ¥880
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2000/06/10 |
JAN | 9784167309954 |
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チューリップ・バブル
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チューリップ・バブル
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
第46回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「華」で紹介された本です。オンライン開催。 チャンプ本。 2022.7.14
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他のチューリップ系の本読んだ時も思ったけど、ウイルスで艶やかになって人気が出たって何か皮肉だよな。でも盗難やら病気やら、意図せざる出来事の重なりで今のチューリップに至ると思うと歴史の重みを感じる。幼稚園の頃チューリップ育ててた自分に、大事に育てなと言いたい。 ---- 感想ではな...
他のチューリップ系の本読んだ時も思ったけど、ウイルスで艶やかになって人気が出たって何か皮肉だよな。でも盗難やら病気やら、意図せざる出来事の重なりで今のチューリップに至ると思うと歴史の重みを感じる。幼稚園の頃チューリップ育ててた自分に、大事に育てなと言いたい。 ---- 感想ではないけど… 前から読みたくて、購入履歴にあるのに手元になかった本。読みたいと思ってたことを忘れていた。とある方の本棚でこの本を見つけたときは嬉しくて早速読んだ。本との出会いも含めて★5 感謝!
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中世のオランダで起きた、チューリップ・バブルのノンフィクション。当時のオランダ経済や社会情勢はもちろん、チューリップが広まっていく過程で重要な役割を果たしたトルコの歴史にも触れることができる、知的好奇心そそられる良書。 元々チューリップは、中央アジアの険峻な天山山脈山麓の丘や谷...
中世のオランダで起きた、チューリップ・バブルのノンフィクション。当時のオランダ経済や社会情勢はもちろん、チューリップが広まっていく過程で重要な役割を果たしたトルコの歴史にも触れることができる、知的好奇心そそられる良書。 元々チューリップは、中央アジアの険峻な天山山脈山麓の丘や谷間が原産。そこは、最も過酷な気候帯の一つで、花も小ぶりで地味なものでした。 それが、オスマントルコの宮廷を色取り、やがてヨーロッパに入ると、植物学の生みの親と言われるカルロス・クルシウスの精力的な活動も相まって、様々な土地の庭に花咲かせるようになります。 その美しさや球根の状態で持ち運べる手軽さから、人々の関心を引くことになりますが、次第に投機目的とする「フロリスト」たちがあらわれ、鑑賞から投機の対象へと変化していきます。 この一因として、表紙にあるような斑紋や縞模様のある珍しい品種の発見があります。この「センペル・アウグストゥス」という品種の場合、球根1個で邸宅2軒も買える値段で取引されました。このような模様は、チューリップにだけ感染するウイルスが原因ですが、それがわかるのは19世紀になってから。当時は、いかに美しい模様が作れるかと、次々と園芸品種を作り出すことに熱狂していきます。 1633年から1637年にかけてオランダを席巻したチューリップ売買の熱狂は、特に1635年の秋以降に先物取引が導入されてから、年間を通して取引が可能になり、投機の性格を強めて行きます。そして、価格はとてつもなく上昇し、1636年12月から1637年1月にピークを迎えて翌2月、ついにバブルが弾けてしまいます。 こう書くと、被害はオランダ経済に相当ダメージを与えたように聞こえますが、取引は証券取引所ではなく、複数の居酒屋で愛好家と野心家間で行われていた位の人の規模でした。バブル崩壊後も金のかかる訴訟ではなく、当事者同士の妥協の積み重ねによる相殺で済んでいるとのこと。 規模はどうあれ、こういう歴史から学ばないと、歴史はいつまでも形を変えて再現されて行きます。この約100年後、今度はヒヤシンスでバブルを迎えて弾けるたりするなど、花に関する投機がオランダで何回か起きます。日本も二度目のバブルがくるか…行き過ぎた投機は、歴史から学ばないといけないでしょうね。
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