チューリップ・バブル の商品レビュー
第46回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「華」で紹介された本です。オンライン開催。 チャンプ本。 2022.7.14
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他のチューリップ系の本読んだ時も思ったけど、ウイルスで艶やかになって人気が出たって何か皮肉だよな。でも盗難やら病気やら、意図せざる出来事の重なりで今のチューリップに至ると思うと歴史の重みを感じる。幼稚園の頃チューリップ育ててた自分に、大事に育てなと言いたい。 ---- 感想ではな...
他のチューリップ系の本読んだ時も思ったけど、ウイルスで艶やかになって人気が出たって何か皮肉だよな。でも盗難やら病気やら、意図せざる出来事の重なりで今のチューリップに至ると思うと歴史の重みを感じる。幼稚園の頃チューリップ育ててた自分に、大事に育てなと言いたい。 ---- 感想ではないけど… 前から読みたくて、購入履歴にあるのに手元になかった本。読みたいと思ってたことを忘れていた。とある方の本棚でこの本を見つけたときは嬉しくて早速読んだ。本との出会いも含めて★5 感謝!
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中世のオランダで起きた、チューリップ・バブルのノンフィクション。当時のオランダ経済や社会情勢はもちろん、チューリップが広まっていく過程で重要な役割を果たしたトルコの歴史にも触れることができる、知的好奇心そそられる良書。 元々チューリップは、中央アジアの険峻な天山山脈山麓の丘や谷...
中世のオランダで起きた、チューリップ・バブルのノンフィクション。当時のオランダ経済や社会情勢はもちろん、チューリップが広まっていく過程で重要な役割を果たしたトルコの歴史にも触れることができる、知的好奇心そそられる良書。 元々チューリップは、中央アジアの険峻な天山山脈山麓の丘や谷間が原産。そこは、最も過酷な気候帯の一つで、花も小ぶりで地味なものでした。 それが、オスマントルコの宮廷を色取り、やがてヨーロッパに入ると、植物学の生みの親と言われるカルロス・クルシウスの精力的な活動も相まって、様々な土地の庭に花咲かせるようになります。 その美しさや球根の状態で持ち運べる手軽さから、人々の関心を引くことになりますが、次第に投機目的とする「フロリスト」たちがあらわれ、鑑賞から投機の対象へと変化していきます。 この一因として、表紙にあるような斑紋や縞模様のある珍しい品種の発見があります。この「センペル・アウグストゥス」という品種の場合、球根1個で邸宅2軒も買える値段で取引されました。このような模様は、チューリップにだけ感染するウイルスが原因ですが、それがわかるのは19世紀になってから。当時は、いかに美しい模様が作れるかと、次々と園芸品種を作り出すことに熱狂していきます。 1633年から1637年にかけてオランダを席巻したチューリップ売買の熱狂は、特に1635年の秋以降に先物取引が導入されてから、年間を通して取引が可能になり、投機の性格を強めて行きます。そして、価格はとてつもなく上昇し、1636年12月から1637年1月にピークを迎えて翌2月、ついにバブルが弾けてしまいます。 こう書くと、被害はオランダ経済に相当ダメージを与えたように聞こえますが、取引は証券取引所ではなく、複数の居酒屋で愛好家と野心家間で行われていた位の人の規模でした。バブル崩壊後も金のかかる訴訟ではなく、当事者同士の妥協の積み重ねによる相殺で済んでいるとのこと。 規模はどうあれ、こういう歴史から学ばないと、歴史はいつまでも形を変えて再現されて行きます。この約100年後、今度はヒヤシンスでバブルを迎えて弾けるたりするなど、花に関する投機がオランダで何回か起きます。日本も二度目のバブルがくるか…行き過ぎた投機は、歴史から学ばないといけないでしょうね。
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チューリップである。 チューリップが高級品というイメージは全く無かったので、そもそもチューリップ売買でバブルとか言われてもピンとこなかったけど、表紙にあるようなやつは確かになかなかとは思う。日本でも盆栽で高いのもあるだろうし。きっと。 でもって何でチューリップバブルが起きたんだか...
チューリップである。 チューリップが高級品というイメージは全く無かったので、そもそもチューリップ売買でバブルとか言われてもピンとこなかったけど、表紙にあるようなやつは確かになかなかとは思う。日本でも盆栽で高いのもあるだろうし。きっと。 でもって何でチューリップバブルが起きたんだかっていうのが結局よく分からんというか。結論的にはこういうやつは手を出したらダメ、くらいじゃろうかね。 事実の羅列ばかりでイマイチ盛り上がらんかったのよ。
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経済関連は苦手分野だが、本書は非常に面白く読めた。 中央アジアに自生する野生のチューリップが、イスラム世界最強国で あったトルコで人気を集め、歴代のスルタンは金に糸目をつけず宮殿 の奥深くでの豪華な庭園造りに熱中する。 貿易品と共にヨーロッパに渡ったチューリップの球根は、当初...
経済関連は苦手分野だが、本書は非常に面白く読めた。 中央アジアに自生する野生のチューリップが、イスラム世界最強国で あったトルコで人気を集め、歴代のスルタンは金に糸目をつけず宮殿 の奥深くでの豪華な庭園造りに熱中する。 貿易品と共にヨーロッパに渡ったチューリップの球根は、当初は玉ねぎと 思われ火を通して食されたが食べ残った球根を地中に植えたところ、鮮やか な花を咲かせる。 現在、チューリップと言えば赤や黄色の単色の花を思い浮かべるが、当時 珍重されたのは化弁に斑模様が入ったものだった。実はチューリップだけが 感染するウィルスが作り出した色模様なのだが、これが交易で財を成した オランダで爆発的な投機対象となる。 富裕層でさえも質素な暮らしを旨とするオランダで、花の栽培家は言うに 及ばず職人層までが球根取引に手を出して行く。 天井知らずの球根の高騰は長くは続かない。あまりにも高価になった球根の 取引に、投資家たちは二の足を踏み、瞬く間に価格は大暴落して行く。 まるで近年日本の地価狂乱のようである。チューリップ以外にもヒヤシンス・ バブルなんてのもあったらしく、花にまつわるバブルは何度も起きていると 言うのも興味深い。 チューリップがヨーロッパに辿り着くまでの歴史もダイジェストで読める 良書である。
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オランダでチューリップの球根取引をめぐるバブルがあったのは1733年から1736年まで。バブルの絶頂期には、球根1つに、当時の大工の年収の6~7倍の値段がつき、当地きわめて希少価値の高かった珍種のアウグストゥスという球根1つは、アムステルダムの邸宅1~2軒分と交換された。 どうし...
オランダでチューリップの球根取引をめぐるバブルがあったのは1733年から1736年まで。バブルの絶頂期には、球根1つに、当時の大工の年収の6~7倍の値段がつき、当地きわめて希少価値の高かった珍種のアウグストゥスという球根1つは、アムステルダムの邸宅1~2軒分と交換された。 どうしてたかがチューリップに?という疑問が、この本で説明されている。チューリップは元々オランダ原生のものではなく、中央アジア(ヒマラヤ山脈あたり)からやってきた。15世紀ごろにはオスマントルコの皇帝に珍重され、宮殿では専属の庭師が雇われ、高級ガラス花器に入れて鑑賞された。そのチューリップが1600年ごろオランダに持ち込まれ、当時の支配者階級や富裕層の心をとらえた。 なぜたかだかチューリップの球根が高値で取引されたかというと、当時の栽培技術では、種子が球根に成長して花を咲かせるまで6-7年もの歳月がかかったため、同じ花を咲かす球根をとることが極めて難しかった。人の寿命が40年そこそこの時代に、7年は途方も無く長い時間だったに違いない。 そんなチューリップも、当初は希少な球根だけが、貴族や愛好家、フロリストの間だけで取引されていた。しかし、球根取引が膨大な冨を生むことが一般の労働者階級に知れ渡ると、農民は農地を売り、織物職人は織機を売って球根と交換した。バブル絶頂期には、球根について何も知らない自称”フロリスト”が多数表れ、一夜にして一生遊んで暮らせる金を得た。当初は球根の現物が売買されていたが、そのうち現物取引ではなく、まだ土の中で栽培中の球根を、契約だけで先物取引するようになり、実際には存在しない球根までが、ろくに確認されることもなく、”転売”だけを目的にしたフロリストによって高値で買い取られた。 そのチューリップバブルが1737年に突然大暴落した本当の理由は、今日でもよく解明されていないようです。バブルが崩壊したとき、現物がない売買契約を破棄する裁判があちことで起こったそうですが、このチューリップの球根を事業実態のない会社や不動産と置き換えれば、今日の株、不動産バブルと全く同じのように思われるのが、怖いところです。
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