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上林暁全集(第3巻)
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| 内容紹介 | 内容:小説 3:ふるさとびと. 林檎汁. 鮠のたより. 野. 少女. 冬主義者. あかね食堂. 散歩者. 花の精. 妻の身. 身體髪膚. 湯宿. 二閑人交游圖. 箸藏山. 悲歌. 町子. 玄關抄. 村夫子. 田舎醫者. 毆られた經驗. 貧窮問答. 侘日記. 流寓記. 童女像. 歴史の日. 寒別れ |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
| 発売年月日 | 2000/08/10 |
| JAN | 9784480704535 |
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上林暁全集(第3巻)
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「内に夫人の不幸な発病と、生活の窮迫と、外に戦争拡大による困苦の深化のなかで、地道で不屈な著作活動が営まれ、私小説作家としての地歩が、着実に築かれてゆく。昭和十四年十月から十七年三月まで、収録作品二十六篇。」(巻末「書誌」より) この時期から上林暁のまさに「地道で不屈な」キャリ...
「内に夫人の不幸な発病と、生活の窮迫と、外に戦争拡大による困苦の深化のなかで、地道で不屈な著作活動が営まれ、私小説作家としての地歩が、着実に築かれてゆく。昭和十四年十月から十七年三月まで、収録作品二十六篇。」(巻末「書誌」より) この時期から上林暁のまさに「地道で不屈な」キャリアが本格的に始まると言ってよいだろう。 「私は、貧しく病弱で、私ばかりでなく妻もまた久しく病み、世の中になんの歓びも楽しみもない状態が随分長くつづいている。そのような私にとって、一年のうちで、僅かなりとも生き甲斐を感ずる時期があるとすれば、それは冬の間だけのことである。「私はどんなことがあろうとも冬を失いたくない」と言ったミレエの孤独な寂しさが私にはよくわかるし、「僕は冬主義者(ウィンタリスト)だよ」と友達にも吹聴している。それは、荒涼とした冬の空気と風物だけが、私にとって親愛なものであることを意味している。冬でさえあれば、心が平衡を保ち、呼吸が楽で、私の顔の表情も安らぐのである。私にはもはや、肉体的にも精神的にも、冬以外になんの歓びも楽しみも(若しそんなものがまだ少しでも残っているとすれば)ないようである。」(「冬主義者」より) 「私は、心に悲しみや苦しみや、たまには歓びや、或は考え事などを持っているときには。道をまっ直ぐにとって歩く。角を曲がったり路地へ切れたりすると、私の考えごとも、それと一緒に中断されて、まっ直ぐに伸びないのである。真っ直ぐな道を、どこまでもどこまでも歩いていると、私は自分の考えごとにすっかり浸りきることが出来て、悲しみはいよいよ悲しく、歓びはいよいよ歓ばしく、いづれにしても、中途半端でない、心の満足を感ずるのである。」(「散歩者」より) 昭和16年12月8日、ラジオの臨時ニュースで大本営陸海軍部が西太平洋において米英軍と戦闘状態に入ったと発表のあった日のことが「歴史の日」という作品に書かれている。上林は「いよいよ戦争が始まった」と逸る気持ちを抑えながら、前夜遅くまで書いていた作品の清書をする。 「書き直しているうちに、今度は作品そのものが気になり出した。例の如く、家庭の不幸や、それにつれて思い悩んだ心境を取扱ったものなので、民族が壮大な理想を樹てようとしている時に、このような私事に類することを書くのは、大変気が咎める。自分の感情だけに、いつまでも甘えていると言われそうな気がする。けれども私にしたって、得得として、このような作品を書いているのではない。もう少ししゃんとした作品を書きたい。もう少し際立った小説を書きたい。いつもそう私は念願している。うじうじした小説ばかり書いて来たのは、自分でもいやで、慚愧に堪えぬ。ただ、自分をつくろわずに、ありのままの自分を実験台において、何物かを示してみたいというのも、私の念願であった。あらゆる作家の生活と作品とは、一つの実験であり、あらゆる作家は、一生に一度は必ず自分自身を実験に供しなくてはならぬと、私は予てから考えていた。そこから、新しい生活や倫理が抽き出されるのではないか。それは、決して個人主義と呼ばれるようなものではない。それは一種の献身である。――そんなふうに自分を納得させながら、私は字を正しく、端々まで気を配りながら、疎かならぬ気持で、清書を進めて行った。」 こうして自分の心境を飾らずありのままに書きつづった小説を、丁寧に丹念に読むという行為から、私たちは歓びを受け取る。
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