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狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 yama-kei classics
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狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 yama-kei classics

佐瀬稔(著者)

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狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 yama-kei classics

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 山と溪谷社/
発売年月日 2000/12/10
JAN 9784635047135

狼は帰らず

¥220

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2022/01/23

the 山男。 取りつかれたように山に登り、散っていった。 なぜそこまでするのか?という疑問を持って読んではいけない。そういう世界に生きる人の話だから。 追悼のレクイエムだから。 1950年代から80年代にかけての、東京の山岳界の雰囲気が垣間見える本であった。 谷川岳をベースに...

the 山男。 取りつかれたように山に登り、散っていった。 なぜそこまでするのか?という疑問を持って読んではいけない。そういう世界に生きる人の話だから。 追悼のレクイエムだから。 1950年代から80年代にかけての、東京の山岳界の雰囲気が垣間見える本であった。 谷川岳をベースに大人数で席巻していた下町の社会人山岳会の存在。それはヒマラヤなどを攻める大学山岳会ベースの日本山岳会とは一線を画す存在だった。とか。 そのあたりの状況描写が非常に興味深かった。

Posted by ブクログ

2020/11/15

ノンフィクション小説。 昭和を生きたクライマー。森田勝。 42歳という若さで亡くなるまでの、山に懸けた生き様を描く。 その時代、その境遇を除いては語れない。 母を早くに亡くし、奉公に出て働き、学校にも行けず、生きにくい世の中へ疑問を持った。自らの表現をどこに見出すか。若者たちの...

ノンフィクション小説。 昭和を生きたクライマー。森田勝。 42歳という若さで亡くなるまでの、山に懸けた生き様を描く。 その時代、その境遇を除いては語れない。 母を早くに亡くし、奉公に出て働き、学校にも行けず、生きにくい世の中へ疑問を持った。自らの表現をどこに見出すか。若者たちの一部は荒れ、労働、暴力、政治活動と有り余る力を時代に向けて爆発させた。 そんな時代に森田は山を生きる場所とした。 絶対に真似できない。 懸命に生きていた彼であるが、山にのめり込みすぎて、仕事を続けることが出来ず、金が出来れば山に入り、余裕があれば遊びに使ってしまう。 周りから見れば、どう見ても人並み以下の生活の中で、自分の気の向くままに生きていた森田はバカに見えたのだった。 プライドも高く、山への妥協できない姿勢を他人にも強いた。 だが魅力があった。とてつもない魅力があった。 多くの人が離れて行くが、同じ数だけ人は畏敬の念を抱いた。 森田の山に懸ける姿勢は、どこか眩しく、男としての情熱を代弁しているようにも見えるのである。多くの登山家が、本音では彼の様に全てを投げ打って、山に打ち込みたいと願ったであろう。 私は『おいおい、おっちゃんそれは身勝手じゃないか』と感じながら読み始めたが、後半は『格好いいが、寂しい人』なんだ、と感じる部分が多かった。 山はなぜ、男達の野心を駆り立てるのか。命を懸けて成す、または果てる価値はあるのだろうか。無かったことに出来ずに、決して割り切れない事には妥協しない男の物語。精算することに拘り続けたその胸中とは。 山に生きた一人のクライマーの話だ。 読了。

Posted by ブクログ

2012/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夢枕獏氏の力作「神々の山嶺」に現れる孤高のクライマー「羽生丈二」のモデルとなった男が、この森田勝氏である。 驚くべきは「神々~」で描かれた羽生の、まさにドラマのようなエピソードの多くが事実であったことだ。 へたな感想より、著者があとがきの中で、森田氏の一人息子に宛てた言葉をそのまま引用させてほしい。 「君もいずれ成長して、父親のこと、男の人生の選択などについて友人と話す日が来るだろう。その時にはぜひ私も仲間に入れてほしい。私は『森田勝はひたむきにおのれの人生を生きた、見事な男だった』と、どうあってもいいたいのだ」

Posted by ブクログ

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