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言葉についての対話 日本人と問う人とのあいだの 平凡社ライブラリー358
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 2000/08/10 |
| JAN | 9784582763584 |
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言葉についての対話
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商品レビュー
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「本書は、東京帝国大学の手塚教授の来訪を機縁として一九五三年から五四年にかけて成立した。」 と記されている。 対話形式で、「問う人」はハイデガー自身であるが、「日本人」は手塚教授あるいは特定の人物ではなく、ハイデガーが考える日本的認識のようなものを想定しているようだ。 主題とし...
「本書は、東京帝国大学の手塚教授の来訪を機縁として一九五三年から五四年にかけて成立した。」 と記されている。 対話形式で、「問う人」はハイデガー自身であるが、「日本人」は手塚教授あるいは特定の人物ではなく、ハイデガーが考える日本的認識のようなものを想定しているようだ。 主題としては、ハイデガーの著書『存在と時間』や九鬼周三の「いき」の概念をベースに、西洋から見た日本について語られている。 全体の議論は理解が難しい。 本文に加えて膨大な訳注があるが、内容の掘り下げや解釈というよりは事実としての出来事の説明が多く、ボリュームのわりに内容が入ってこなかった(失礼)。 いくつかトピックをピックアップして記載したい。 -(p107) 日本人が「『存在と時間』で言語への言及がわずかで残念」というのに対して、問う人は「第三十四節( 現-存在と語り。ことば)を再読されたい」と促す。 この場合、「日本人」ももちろん著者であるハイデガー自身の手によると思えば、『存在と時間』で言語への言及が少ないことを、後年ハイデガー自身が悔いているということだろうか。 -(p112, 179)「『いき』とは優美だとの感を与えるものです。」 この箇所についての訳注は秀逸と思う。 優美であるためには、自分自身が優美であることを知ったり、他人の目を意識したりしてはいけない。 そうした途端、優美は飾り気やぎこちなさとなる。 まさに『いき』の概念にふさわしい解説である。 一方、シラーの言う「おのずと善なる振る舞いをする『美しい魂』」「優美・品位・威厳を備えた完璧な人間性」とは眉唾と思ってしまった。 -(p182 訳注) 「ヘルダーリンが、『親切、この純粋なもの』と述べているところから、この『親切』をギリシャ語の『カリス(懇篤、恩恵、恩寵、優しさ)』の訳語として用いているとハイデガーは推測した」 ヘルダーリン原典を読んでみたい。
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難解すぎた ハイデガーと日本人との対話形式で進んでいくが、東洋の言語と西洋(ヨーロッパ)の言語の本質について対話している本 言語の本質を言語で表現しようとすることほど難しいことはなく、文章量としては少ないが、内容が極めて難しく理解に苦しむ が、言語とは?についての理解が進ん...
難解すぎた ハイデガーと日本人との対話形式で進んでいくが、東洋の言語と西洋(ヨーロッパ)の言語の本質について対話している本 言語の本質を言語で表現しようとすることほど難しいことはなく、文章量としては少ないが、内容が極めて難しく理解に苦しむ が、言語とは?についての理解が進んだ 西洋形而上学の理解をしてからまた読むと違った一面が見えそう
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日本人との対話という形式で語られる、言語と存在への問い。日本語の「ことば」とはそもそも言うことの「花」である、という例の誤解はさておき、ハイデガーの当時の日本人への視線が窺い知れて面白い。静寂と無という東洋のイメージ。
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