素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち 講談社文庫

アーシュラ・K.ル・グウィン(著者), 村上春樹(訳者), S.D.シンドラー

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2000/08/15
• JAN: 9784062648752

商品レビュー

2010/05/28

空飛び猫シリーズ3作…

[文庫ＯＦＦ]

空飛び猫シリーズ3作目。アレキサンダーは羽の生えていない普通の猫。彼は空飛び猫との交流のなかで、自分の内にも（別の意味での）羽があることに気づく。素晴らしいアレキサンダー。

2025/01/19

2025年3冊目『素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち』(アーシュラ・K・ル＝グウィン 著、村上春樹 訳、S.D.シンドラー 絵、2000年8月、講談社)
ファンタジーの大家、ル＝グウィンによる絵本『空飛び猫』シリーズの第3巻。心的外傷により言葉を失くしていたジェーンが、迷子の猫アレキサンダーとの出会いにより回復する様が描かれている。
今回も挿絵の猫たちの表情が秀逸。訳者による注釈はほとんど感想と思い出話なのだが、そのゆるさもまた心地よい。

〈「もちろん」とアレキサンダーは答えました〉

2024/10/17

ファンタジーで優しい物語と挿絵が素晴らしい。
また、訳者である村上春樹さんによる訳註とあとがきも、村上さんの猫愛が伝わってくる。

訳註にある、村上さんが子供の頃に飼っていて、木に登ったままいなくなってしまった猫のことは、後年に書かれた「猫を棄てる」でも書かれている。
そこでの猫の木の上に登った猫の描写が、本作で木から降りれなくて困っているアレキサンダーとよく似ているように思う。