素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち の商品レビュー

アーシュラ・K.ル・グウィン(著者),村上春樹(訳者),S.D.シンドラー

空飛び猫シリーズ3作…

[文庫ＯＦＦ]

空飛び猫シリーズ3作目。アレキサンダーは羽の生えていない普通の猫。彼は空飛び猫との交流のなかで、自分の内にも（別の意味での）羽があることに気づく。素晴らしいアレキサンダー。

2024/10/17

ファンタジーで優しい物語と挿絵が素晴らしい。
また、訳者である村上春樹さんによる訳註とあとがきも、村上さんの猫愛が伝わってくる。

訳註にある、村上さんが子供の頃に飼っていて、木に登ったままいなくなってしまった猫のことは、後年に書かれた「猫を棄てる」でも書かれている。
そこでの猫の木の上に登った猫の描写が、本作で木から降りれなくて困っているアレキサンダーとよく似ているように思う。

2024/06/17

24-25ページ
ごっついフクロウの足！
さすが猛禽類
びびってぱんぱんの
猫しっぽ！

本当に楽しい本！

ブックオフにて取り寄せ

2023/12/02

３巻目やったんや。井の中の蛙的なアレキサンダーという子猫が冒険に出て、言葉が喋られへん翼が生えた猫に出会うっちゅう話。文庫本やのに絵本やった。穏やかな気持ちになれる。1巻と2巻も読まなければ。

2023/01/14

三作目にして前二作よりメッセージ性が強く感じる(解説のせいもあるかも)。今回はちょっと兄貴分な普通の猫の冒険から始まる。小さい子ども同様、何不自由ない暮らしをしている子猫にとっても、外の世界は全てが未知との出会いで、驚きと発見、そして、「恐怖」と「素晴らしさ」で満ちている。それは翼の生えた猫も同じ。本当の素晴らしさとは？

2022/06/22

猫が家出をして、羽根がある猫語を喋れない猫と会うというファンタジー。

100pないくらいで非常に読みやすい。

2021/03/26

猫のアレキサンダーは冒険に出かけ、空飛び猫の末妹ジェーンに助けられます。ジェーンは小さい頃の恐ろしい体験で口が聞けなくなっていましたが、アレキサンダーの包容力でしゃべれるようになりました。感動のシリーズ3作目。

2018/04/28

あとがきにもありましたが、「空を飛べる」ということの素晴らしさだけではなく、思いやりをもって他者に接することができる、ということも大変に素晴らしい、ということがしっかりと伝わる作品です。

幼少期から辛い経験をしてきた「黒」猫という、ある種「黒人」を彷彿とさせるジェーンというモチーフと、恵まれた環境で幸せに育ってきた「金色の豊かな毛」をもつアレクサンダーというモチーフの対比も、アメリカ社会に思いを致しながら読むと、社会への批判精神を感じます。

とはいえ、そのように難しく考えることなくとも、素敵な物語であることは間違いありませんし、ファンタジーの世界で都会の喧騒を忘れて「羽を伸ばす」ことができるのも、この作品の良さだと思います。

2016/11/25

2016年11月24日読了。別荘で暮らす猫のアレキサンダーは、向こう見ずに飛び出した外の世界で「空飛び猫」ジェーンに出会い…。アーシュラ・K・ル＝グウィン作、村上春樹訳の不思議なお話。原版はハードカバーの絵本だろうか？文字が少なくて絵が印象的。現実世界に生きる猫の視点のお話に、いきなり「空飛び猫」が出てきて驚くが、同シリーズの3作目と聞いて納得。何の説明もなくいきなり空飛び猫（空飛ぶ猫、でないのは「ねじまき鳥」風のハルキイズム？）が出てくるお話、というのも面白そうだが。原書の周辺や英語、猫についてのあとがきの丁寧な解説もハルキイズム。

2016/02/26

●内容紹介
アレキサンダーの素敵な冒険
空飛び猫ファミリーに翼のないアレキサンダーが加わって奇跡が!!
樹から下りるのが苦手なファービー家のアレキサンダーは空飛び猫兄妹の末娘ジェーンに助けられ、新メンバーになりました。街でのとっても恐ろしい体験から口がきけなくなっていたジェーンは、アレキサンダーの包容力ですっかりおしゃべりができるようになりました。ね、アレキサンダーってすごいでしょ!!

●内容（「BOOK」データベースより）
樹から下りるのが苦手なファービー家のアレキサンダーは空飛び猫兄妹の末娘ジェーンに助けられ、新メンバーになりました。街でのとっても恐ろしい体験から口がきけなくなっていたジェーンは、アレキサンダーの包容力ですっかりおしゃべりができるようになりました。ね、アレキサンダーってすごいでしょ。