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白狐魔記 洛中の火(3)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 2000/06/01 |
JAN | 9784037442309 |
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白狐魔記 洛中の火(3)
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商品レビュー
4.4
22件のお客様レビュー
人間の言葉を解し変化の術を身につけたきつねの“白狐魔丸”が人間の世に興味を持ち、その歴史を見つめ続けるシリーズの第三巻です 二作目の終盤で元寇の戦に大きく関わってしまった白狐魔丸は無我夢中で強大な妖力をふるい、神風を喚んでしまったのですが、その反動なのか50年近くも眠り続けていて...
人間の言葉を解し変化の術を身につけたきつねの“白狐魔丸”が人間の世に興味を持ち、その歴史を見つめ続けるシリーズの第三巻です 二作目の終盤で元寇の戦に大きく関わってしまった白狐魔丸は無我夢中で強大な妖力をふるい、神風を喚んでしまったのですが、その反動なのか50年近くも眠り続けていて、すでに室町の時代に差し掛かる頃に時代は移ってしまっていました 師匠である仙人は天竺へ出かけたままで戻らず、先の世で親しくしていた人間も既に亡くなっており、同胞と呼べる者も友もいない、天涯孤独な身の上になっている白狐魔丸は、作中ではそうと書かれていませんが、人の友も欲していたのではないかと感じます ふたつの時代で知り合えた友はどちらも、看取ったり亡くしたりしているからなおさら 前作の『蒙古の波』で起こしてしまったような戦への大がかりな関わりを、今回の話では持つことはありませんが、人の世への関わり方を示してくれる同じく妖力を持つ年長の狐との交流や、愛ゆえの妄執で誰かを怨み殺すことを選ぶ気骨に圧倒される場面などもあり 実は白狐魔丸は、深く誰かに執着したり、愛したり、それを奪われたりといった経験をしていない 彼は戦というものを厭わしく思っているけど、己の身一つだけを守って生きていればいい境遇だからそう感じているのであって、他者との深い繋がりを持って、それが脅かされようとしたら、それでも争いを避けるのだろうか? 奪われたり損なわれたりしたら復讐に胸を焦がしたりしないのだろうか? と、そんな興味がわいてきてしまった 愛情ゆえに心が曇る白狐魔丸が見てみたい ちなみにこの話の本編は大河ドラマで言う『太平記』あるいは漫画やアニメで言う『逃げ上手の若君』の頃のややこしい群雄割拠な時代のお話でした
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さらに51年経過して、南北朝時代。戦が嫌いな白狐魔丸だが、戦乱の時代に目覚めるのが因果なものだと思う。人間が好きで、縁ができた人間について行って悲しい思いをすることになる。今回は吉野の狐、雅姫(つねひめ)も活躍。巻を追うに従って、登場人物のかかえるものが重たくなってきたように感じ...
さらに51年経過して、南北朝時代。戦が嫌いな白狐魔丸だが、戦乱の時代に目覚めるのが因果なものだと思う。人間が好きで、縁ができた人間について行って悲しい思いをすることになる。今回は吉野の狐、雅姫(つねひめ)も活躍。巻を追うに従って、登場人物のかかえるものが重たくなってきたように感じる。
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歴史を簡潔にまとめてあるので室町時代の知らなかった数々も分かりやすく、最後のページに年表もあるので知識が増える。こういう本はたくさん読みたい。中盤に入ったので少し休憩してから読むか悩み中。
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