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オカメインコに雨坊主
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2000/08/10 |
JAN | 9784163194301 |
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オカメインコに雨坊主
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんとも不思議な世界。偶然たどり着いた町で小学生のチサノに出会ってうちに来ればいいと言われ3年。主人公は絵を描きながら町に溶け込んでいく。その間に町の知り合いがなくなったり、亡くなった妻に会ったり、死の世界は怖くないんだよ、こんなにも身近で隣り合っているんだよと言われたような感じだった。チサノのおばあちゃんみたいな話し方がおもしろかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そもそもここにきたのはうっかり乗る列車をまちがえたせいで、ほんの偶然なのだが、今はそれが偶然ではなかったのではないかと思っている。つまり、ちゃんとうっかり乗りまちがえるような心の傾きがぼくにあったのだと、そんな気がするのである。 絵を描くのが仕事のぼくが「ちゃんとうっかり」間違えて出会った山間の町での暮らし。 「一度ゆっくり楽がしてみたいけど、手間をいとってちゃ女はやっていけない」 「まったく横着者がうらやましい。マメな性分に生まれついた者は一生苦労する」 なんてぼやく小学生、チサノに冷たく手厚くお世話されながら。 薄緑の桜の下で、ノートンさんのアイアラン(アイルランド)の思い出を聞きつつお酒を飲み。 梅雨の山奥の清流で、雨坊主に出会い。 帰らぬ息子を待つ、近所の女性の育てたほおずき。 迷った雪山でぼくを助けてくれたヒト。 鮮やかなツツジの中のブランコ。 移り行く季節の切り取り方にうっとりする。 夢か現か。 戦争の名残があるのでちょっと昔のお話のようだけど。 電子音のない暮らし。車の音さえ聞こえない。 グラフタヌンというオカメインコ 尻尾がサッサッと揺れるミーコ セミの声をうるさいと思いながら、スイカの汁の香りをかぎつつ、汗にまみれて昼寝をしたい。 夏休みを過ごしたくなるそんな町。
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大事な、でも、もう会うことのできない人に会うことができるとしたら・・・。 個性的な人々が暮らす村にさまよいこんだ主人公「ぼく」。村での日々が遠い日の悲しみをゆっくり癒してくれる。 居候先の弁のたつ小学生「チサノ」にも注目です。
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