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コオロギの眼 ミステリアス・プレス文庫ミステリアス・プレス文庫
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コオロギの眼 ミステリアス・プレス文庫ミステリアス・プレス文庫

ジェイムズ・サリス(著者), 鈴木恵(訳者)

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コオロギの眼 ミステリアス・プレス文庫ミステリアス・プレス文庫

定価 ¥748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 The Mysterious Press/早川書房
発売年月日 2000/02/29
JAN 9784151001451

コオロギの眼

¥220

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2020/12/07

主人公は小説家のルー・グリフィン。冒頭、学生時代に消息を絶った息子のデイヴィッドが亡くなったとブドゥローが知らせに来る。次に電話が鳴り「息子デイヴィッドへ」と献辞が書かれたルーの著書を持ったアフリカ・アメリカンの青年が救急で運び込まれたという。 次は二日前、ルーが教えている大学...

主人公は小説家のルー・グリフィン。冒頭、学生時代に消息を絶った息子のデイヴィッドが亡くなったとブドゥローが知らせに来る。次に電話が鳴り「息子デイヴィッドへ」と献辞が書かれたルーの著書を持ったアフリカ・アメリカンの青年が救急で運び込まれたという。 次は二日前、ルーが教えている大学の文学の学生が、父ちがいの弟がいなくなったので探して欲しい、と頼んでくる。 この担ぎ込まれた男と学生の弟捜し、この二つの探し物を軸に物語は進展する。が、語り口にルー自身の小説の記述が入り、時間は前後しながらなので、人間関係と事実がちょっと分かりにくい、というか朦朧としている。だが、そこがこの物語の魅力になっている。だんだんに、ルーが昔探偵をしていたり、ルーの友人の警官、ルーにまつわる女性達、が姿を現してくる。ルーの年齢さえも最後になって分かってくる。ルーが黒人なのも中盤で分かった。これが分かると街の描写とかがなるほど、となった。 最後の二つの探し物が解決した後、「私自身の”夜の街”のシーンがはじまる。」と記述され、ルーは小説も書きあげるが、家を出て外で寝る暮らしを始める。そこでは放浪の後息子デイヴィッドと再会し、元の家に知己が皆集まるのだ。これは幻想なのか?よくわからなかった。が、映画にしたらおもしろいのじゃないかと思った。 ジェイムズ・サリスは「ドライブ」という映画を見て原作を読みこれが2作目。「ドライブ」は2005年発表だからこちらの方が早い作品。「ドライブ」は乾いた風に1人生きる男、といった感じだが、こちらはニューオーリンズの湿った空気にひとり居る男、との感じ。 1997発表 2000.2.29初版 図書館

Posted by ブクログ

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