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へたも絵のうち 平凡社ライブラリー325
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2000/02/15 |
JAN | 9784582763256 |
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へたも絵のうち
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商品レビュー
4.5
11件のお客様レビュー
「へたな絵も認めよ」という熊谷先生。へたな人はへたな絵を、ばかな人はばかな絵をとのこと。結局表現とはその人自身から湧き上がってくるもので、変に違うことしても良いものにはならないという。
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生誕140周年 熊谷守一展 わたしはわたし 伊丹市立美術館 「Assemble -集積する技法と身体-」展 伊丹市立工芸センター 青木千絵 田中雅文 釣光穂 中村弘峰 宮田彩加
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一般的に、ことばというのはものを正確に伝えることはできません。絵なら、一本の線でも一つの色でも、描いて仕舞えばそれで決まってしまいます。青色はだれが見ても青色です。しかしことばの文章となると、「青」と書いても、どんな感じの青か正確にはわからない。いくら詳しく説明してもだめです。私は、ほんとうは文章というものは信用していません。(p.83) いつか誰かが「絵は才能ですか」と訊いたら「いや経験ですよ」と熊谷さんは答えたという。経験とは普段の探求の蓄積である。それは志賀直哉さんのいう「普段の意志」をもつことによって初めて生きるものである。その生きた経験を熊谷さんが尊重するのに不思議はない。そしてそれはまたそのまま熊谷さんが永遠の探求者だということである。(pp.180-181) そういう、見て、見て、見て、それをぎりぎりの形と色とにしぼりあげる作業を、熊谷さんは、毎日勤勉に画布や画板に向う仕事によらないで、昼寝や日向ボッコや、猫や草や花や蟻やガマや蠅と遊ぶ生活の中で自然に会得する。その蓄積と醗酵の時間の長さに比べて、熊谷さんの制作の時間は極めて短い。そこで作品は即興的とも習作的ともいえるものになりがちで、そこには力の籠もった重さはない。しかし小さいながらに、しっかりと骨太に、静かに沈んで、清らかに輝いた、生きた絵とそれはなるのである。(p.185)
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