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南米ポトシ銀山 スペイン帝国を支えた“打出の小槌" 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2000/07/25 |
JAN | 9784121015433 |
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南米ポトシ銀山
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商品レビュー
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ポトシ銀山。そこで産…
ポトシ銀山。そこで産出された膨大な銀は、西欧での価格革命による領主階層の没落や、ドイツでのグーツヘルシャフト成立の契機となり、中国でも「墨銀」と呼ばれて使われました。そのポトシ銀山の実態についての本なのですが、本国の浪費を補うための強引な、というより無茶苦茶な酷使。読んでて辛いも...
ポトシ銀山。そこで産出された膨大な銀は、西欧での価格革命による領主階層の没落や、ドイツでのグーツヘルシャフト成立の契機となり、中国でも「墨銀」と呼ばれて使われました。そのポトシ銀山の実態についての本なのですが、本国の浪費を補うための強引な、というより無茶苦茶な酷使。読んでて辛いものがありました。ですが、スペインだけを非難してすむ事でもないんですよね。同様の事は多くの時代、多くの場所で行われてきましたし、現代もその例外ではありません。正直、非難する資格がないんじゃないか・・・と思って、相当欝になって
文庫OFF
現地の観光ツアーで数時間ほど入ったことがあるけど、数時間潜っただけで咳が止まらなくなるほど劣悪な労働環境だった。 ヨーロッパ人の中にも労働環境改善を考えていた人がいたようだけど、かつての労働環境はさぞひどかったろう。悲しい歴史が伺える一冊。
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2000年刊行。 著者は神奈川大学外国語学部教授。 過日読破した「大航海時代のイベリア」で印象的だったのは「銀」の欧州流入。経済史的な意味では、銀の大量流入は物価高・貨幣価値の低下を齎す一方、経済規模の拡大に寄与したと評価できるはず。しかも、本書にもあるように、中南米と中国が...
2000年刊行。 著者は神奈川大学外国語学部教授。 過日読破した「大航海時代のイベリア」で印象的だったのは「銀」の欧州流入。経済史的な意味では、銀の大量流入は物価高・貨幣価値の低下を齎す一方、経済規模の拡大に寄与したと評価できるはず。しかも、本書にもあるように、中南米と中国がマニラ経由で交易関係にあったとなれば、これは西洋・東洋が結節する地球規模の事象である。 ということで、銀流入の源泉として、大航海時代にスペインが開発した南米ポトシ銀山を叙述する本書を紐解く。 もっとも、本書は南米ポトシ銀山の開発。それに伴う悪しき植民地支配の内実。すなわち、奴隷制と思しき銀鉱山労働者支配の内実と、スペイン(ハプスブルグ家)が流入銀を自国開発に使わず、戦争や奢侈品購入に血眼になった(それゆえ、事後の発展には結実せず)愚を暴いていく。 もとより若干は経済史関係の記述もある。中南米と中国との交易の部分であるが、それとて銀山労働者支配の酷薄さを際立たせる奢侈品交易の観点から説明される。 故に、こちらが期待した内容とは少し違うが、これはこれで先駆的な植民地支配の実とともに、日本や中国へのポルトガル船他の来航との比較も出来そうで、読破の意味ありとは言えそう。
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