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陸蟹たちの行進
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陸蟹たちの行進

又吉栄喜(著者)

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陸蟹たちの行進

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2000/06/30
JAN 9784104378012

陸蟹たちの行進

¥385

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2013/09/28

沖縄の大学を出て、学習塾で先生をしていた正隆は、 30歳を前にして、やんばるのK村の 奥浜集落の自治会長になった。 オヤジは、漁師で、オジイは、村長だった。 そんな奥浜集落に、サンゴの海を埋め立てて、 火葬場をつくるという話が持ち上がる。 賛成派と反対派が入り乱れて、ストーリー...

沖縄の大学を出て、学習塾で先生をしていた正隆は、 30歳を前にして、やんばるのK村の 奥浜集落の自治会長になった。 オヤジは、漁師で、オジイは、村長だった。 そんな奥浜集落に、サンゴの海を埋め立てて、 火葬場をつくるという話が持ち上がる。 賛成派と反対派が入り乱れて、ストーリーはすすむ。 村の活性化になればという考え方がある。 反対派は、この海を埋めてなになるのだという。 埋め立てたあとに火葬場ではなく、 米軍基地がくるかもしれないと見え隠れしてくる。 自治会長は、賛成派の立場をとるが、 オヤジは、反対派の中心人物である。 自治会長は、本当の自分の意見がどこにあるのか悩む。 オヤジが、自治会室長にもってきた 30年前のガーラの魚拓をみることで、 陸蟹をとろうとして、死んでしまった母親のことや、 少年時代のことが、頭の中をかけめぐる。 自治会長は、このサンゴの海で、 大きな魚を釣ろうと思い立つ。 それが一番のことだと思う。 だいたいのストーリーは、 いまの問題を鮮明に浮き上がらせている。 沖縄らしい雰囲気が、 ゆったりと浮かび上がってくる。 さまざまな人が、「海の埋め立て」をめぐって、 変化していく。   小さな部落の、大きな問題に揺れ動く、 こころを描くことのよって、問題を提起している。 「自治会長は太い竿を強くにぎり、 じっと水面をみた。 もしかすると、人の目の色を うかがいながら自分の虚像をつくるより、 何十キロもある大魚を釣り上げるほうが 醍醐味があるのではないだろうか。 いかに大物を釣り上げても胸像のように 何年も何十年も残るものではないが・・ しかし、父のように魚拓をとろう。 魚拓も悪くはないが、釣り上げた 魚の実物大の石像をつくったらどうだろうか。」

Posted by ブクログ

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