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脱藩大名の戊辰戦争 上総請西藩主・林忠崇の生涯 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2000/09/25 |
JAN | 9784121015549 |
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脱藩大名の戊辰戦争
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
多くの大名が大勢に飲…
多くの大名が大勢に飲まれる中、最後まで佐幕側として戦った若き藩主、林忠崇。彼はわずか1万石の大名でありながら、その決心をしたのちは、領民に迷惑をかけてはいけないと従う家臣をつれ、奥羽で戦う部隊に加わった。その心意気、トップが先頭に立つという戦国さながらの勇姿は幕末の大名の中ではだ...
多くの大名が大勢に飲まれる中、最後まで佐幕側として戦った若き藩主、林忠崇。彼はわずか1万石の大名でありながら、その決心をしたのちは、領民に迷惑をかけてはいけないと従う家臣をつれ、奥羽で戦う部隊に加わった。その心意気、トップが先頭に立つという戦国さながらの勇姿は幕末の大名の中ではだんとつである。
文庫OFF
唯一の脱藩大名かつ昭和まで生きた最後の大名 林忠崇について描いた作品。譜代大名かくあるべし、と思わされる徳川家への忠義、戊辰戦争での戦いの動きや心情の変化など丁寧に描かれていて面白かった。林家再興運動のくだりはちょっと冗長に感じたが、昭和に入り、臨終前に尋ねられた辞世の句のくだり...
唯一の脱藩大名かつ昭和まで生きた最後の大名 林忠崇について描いた作品。譜代大名かくあるべし、と思わされる徳川家への忠義、戊辰戦争での戦いの動きや心情の変化など丁寧に描かれていて面白かった。林家再興運動のくだりはちょっと冗長に感じたが、昭和に入り、臨終前に尋ねられた辞世の句のくだりは涙なしには読めなかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
幕末から明治にかけての戊辰戦争に,上総請西藩(現在の木更津付近)の藩主林忠崇が,なんと自ら脱藩して幕府側に参戦,小田原や磐城を転戦した. 朝廷側は当然激怒するが,幸い死罪となることはなく,ただ,身一つで世の中に放り出される.旧大名は全て華族に叙せられた上で子爵以上の位を得るが,もちろん林一族のみは例外. その後,かつての家臣一族の奔走や親戚筋の小笠原一族の助けを借りて,甥がようやく男爵に叙せられる.本人は昭和16年に94歳の天寿を「最後の大名」として全うする. とある理由で忠崇は徳川家に大変な恩義を感じており,また,徳川家との関係を誇りに思っていたことが強烈な佐幕姿勢につながるのだが,若さ,および,育ちがいい(お殿様だから当然)ことが,脱藩という奇天烈な行動をとったことに,また転戦中に優柔不断に陥ったことにつながり,だからこそ命を落とさずに済んだとも言える. 「琴となり下駄となるのも桐の運(忠崇の俳句)」 なんと数奇な人生か.
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