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君たちはどう生きるか ジュニア版 吉野源三郎全集 改訂版1
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
| 発売年月日 | 2000/07/01 |
| JAN | 9784591065327 |
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君たちはどう生きるか
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商品レビュー
4.1
20件のお客様レビュー
タイトルは知ってはいたが、未読だった。同タイトルのジブリ映画を見て、そういえば読んでいなかったと思って読んでみた(余談だが、本作はジブリ映画の原作というわけではなく、映画の主人公にとって大きな意味を持つのが本作という位置づけである)。 本作の主人公は中学2年生のコペル君。コペル...
タイトルは知ってはいたが、未読だった。同タイトルのジブリ映画を見て、そういえば読んでいなかったと思って読んでみた(余談だが、本作はジブリ映画の原作というわけではなく、映画の主人公にとって大きな意味を持つのが本作という位置づけである)。 本作の主人公は中学2年生のコペル君。コペルというのはあだ名で、本名は本田純一。父は銀行の重役をしていたが、2年ほど前に亡くなった。今は母とばあやとお手伝いさんの4人暮らしである。コペル君には、おじさん(母の弟)がいて、何かと話し相手になってくれる。父親代わりとまでは言えないが、メンターのような存在である。 コペル君が、日常生活の中で、何らかの経験をし、それについて考えて、おじさんに話したり、手紙を書いたりする。それに対しておじさんがノートに考えを書く、という形式で、大半が進む。 「コペル君」のあだ名はコペルニクスに由来する。コペル君はデパートの屋上から人の流れを見ていて、1人1人の人間がまるで「分子」のようだと考える。それは自分も含めてのことである。つまりは自身を相対化した、ということになるだろうか。そんな彼を、おじさんは、天文学者コペルニクスになぞらえる。コペルニクスはそれまで優勢だった天動説に対して、地動説を唱えた人物である。地球を中心に宇宙が動いているのではなく、地球は広い宇宙の中を1つの存在として動き回っていると提唱したのである。当時はさんざんに叩かれたが、実はこれは大切な考え方だとおじさんは言う。そして「世の中は自分を中心に回っているのではなく、自分も大きな世界の中の1つの小さな存在である」ことに気が付いた甥っ子をコペルニクス君、縮めてコペル君と呼ぶようになる。 コペル君は勉強も運動もできる、快活で素直な少年である。 そんな彼は、学校や家での生活の中でさまざまな体験をし、いろいろと思いを巡らせる。家の手伝いのために学校を休む友達。ニュートンとりんごと万有引力。ナポレオンがいかに台頭し、没落していったか。 それに対する返答としておじさんが書くノートは示唆に富む。それはさまざまな学問につながっていく道しるべでもある。哲学、倫理、物理化学、歴史、生物学、宗教・・・。 おじさんは、今から広い世界に出ていこうとする若いまっすぐな魂を、偏狭な枠にはめるのではなく、いずれ自らの足で立ち、歩くことができるように、手助けをしようとしているのだ。 そのための教養とは何か、生きていく支えとなるのは何か。 そんなヒントに満ちている。 とはいえ、文武両道、素直で性格もよいコペル君に、正直なところ、若干興覚めし、鼻白むのである。所詮、「よい子」の話じゃないか、と。 だが、本書には1つ、ターニングポイントがある。コペル君は、ある「ひきょう」な行動を取るのだ。それはしてしまったすぐにコペル君本人も後悔するほどの行為である。彼はそれをひどく後悔し、半ばそのために重い病気にかかり、深く思い悩むのだ。 取り返しのつかないこと。紛れもなく自分自身がしてしまったという消せない事実。その描写が驚くほど切々と胸を打つ。 それに対し、おじさんは、また母はどうコペル君に向き合うのか。 本書の大きな山場である。 著者自身による巻末の「作品について」で触れられているが、元々、本作は、1935年に刊行が始まった「日本少国民文庫」16巻の最後の配本として執筆されている。つまり、軍国主義が勢力を強めていたころである。そんな中、作家の山本有三は少年少女に国粋主義や軍国主義を教え込むのではなく、人類の進歩について知り、ヒューマニズムの精神を養う叢書があるべきと考えた。著者もともに刊行に携わった。最終巻は山本が執筆するはずだったが、病のため著者に託された。 1947年の刊行後、何度か版を重ねたが、太平洋戦争のため、出版が困難になった。戦後、再び刊行され、何度か稿を改めて、現在の形になっている。今回はポプラ社の2000年刊行版で読んだが、岩波文庫や岩波少年文庫でも長く刊行されている(著者は岩波書店の編集業務に長く携わってもいた)。 ジェンダーの部分などで時代の空気を感じる点もなくはない。また、若干意地悪な見方をすれば、コペル君は父が亡くなっても生活に困ることもなく、富裕層であり、特権階級ではないかとも思う。 とはいえ、まっすぐに物事に向き合うコペル君の姿には、背筋が伸びる心地がする。ものの見方・考え方に普遍性があり、そのために時代を超えて読み継がれてきたことは特筆すべきだろう。 「進歩的知識人」として、戦後日本を牽引してきた著者。少年少女が心ならずも特定の思想を植え付けられるのではなく、自分自身で考える力を持つようにとの切なる願いが強く響く。
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悪い人ではないが、弱いばかりに自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。 確かに自分もそうなっているなぁ…。
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中学生向けに書かれているものの、大人にもじゅうぶん通用するものだった。 これを中学生の時に読んでいるのとそうでないのでは、その後の生き方や考え方がずいぶんと違ったものになるだろう。 ずいぶんと古い本なので、「上級生には服従しろ」という輩がでてきたり、「男らしく責任をとるために謝...
中学生向けに書かれているものの、大人にもじゅうぶん通用するものだった。 これを中学生の時に読んでいるのとそうでないのでは、その後の生き方や考え方がずいぶんと違ったものになるだろう。 ずいぶんと古い本なので、「上級生には服従しろ」という輩がでてきたり、「男らしく責任をとるために謝罪をするんだ」という表現がでてきたりと唇をへの字にしたくなるものも多い。 そのため、参考にすべきものは多いが、同じくらい注意が必要な図書だともいえる。 主人公が友人へ書いた謝罪の手紙は言い訳と要望ばかりで謝罪ではなかったし、今でいう「意識高い系」が育ちそうな印象を受けた。 あまり気持ちの良い作品ではない。
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