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ぼくの伯父さんの東京案内
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 求龍堂/ |
発売年月日 | 2000/08/01 |
JAN | 9784763000286 |
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商品レビュー
4.5
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
詩人で写真家の沼田元氣が、伯父さんについて書いた文章と写真で東京を語り、さらには人生について書いたエッセイ。 タイトルの伯父さんというのは、実在する人物ではなく、著者の中にある理想の日々の暮らし方を人格化したもの。 見返しにはこうある。 『二十一世紀、全然未来に気持ちが向かない大人のための童話』 『あるいは―― 自由というものに縛られている人生』 二十一世紀の書物なのに、写真も文章も恐ろしく時代がかっているのに最初馴染めなかった。 トタン塀、ひび割れたすりガラス、アルマイトのたらい…。 オブゼって何?オブゼ…オブゼ…オブジェのことか! サイクリングレヂャ→サイクリングレジャー トイレで使うのは、ロールのトイレットペーパーではなく、四角く切ったチリ紙である。 トイレを水洗にしたところ、長屋の他の住人に「水の音がうるさい」と怒鳴り込まれ、夜には水を流すことを禁止されるという住環境。 これ本当に平成の東京の話ですか? けれど伯父さんは伯父さんだけのこだわりがあり、それ以外のことには大概鷹揚なのだなあと気づくと、伯父さんのこだわりの一つ一つが愛おしくなる。 ”この東京で、人それぞれが居心地の良し悪しを、語るのを聞くにつれ、自分の居場所(パラダイス)をどれほど持っているか否かによって居心地というものが決まってくるのではないか。そうして自分のお気に入りを、どれだけたくさん発見、発明し日常生活の中へ持ち込めるかということによって自分の居場所における居心地が決まってくるのだと伯父さんは考える。” 他人の価値観で、損か得かで右往左往するのではなく、自分の価値観で取捨選択して行けば、傍からどう見えてもそれは幸せな人生と言えるのではないか。 常々思っていたことを伯父さんは体現してくれている。 楽しむことを義務にするのではなく、義務の中に楽しみを見つけられたらいいと伯父さんは言うが、なんとなくそれが幸せに長生きをするための肝のような気がした。
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なかなか面白い情報が手に入ります。長体がかかったような書体でQ数もちいさいので、けっこう目が疲れます(苦笑)
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違う次元にタイムスリップしたような気持ちになる、不思議な本。ふらりふらり。ゆらりゆらり。ふわりふわり、した文体、写真にこちらまでふわりとなる。
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