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土屋隆夫推理小説集成(2) 危険な童話・影の告発 創元推理文庫土屋隆夫推理小説集成2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2000/09/14 |
JAN | 9784488428020 |
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土屋隆夫推理小説集成(2)
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土屋隆夫推理小説集成(2)
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
土屋隆夫推理小説集成…
土屋隆夫推理小説集成の第二巻。「危険な童話」と「影の告発」が収録。「危険な童話」は第一発見者の容疑が非常に濃いと思われるが、凶器が見つからないという謎に挑む。「影の告発」はデパートのエレベーター内での殺人という難事件を、初登場の千草検事が推理する。
文庫OFF
代表作と言われている危険な童話を読了。 本格的な社会派ミステリー?を久々に読んでみた。 とても良く出来てます。 いい意味で 良く出来た中編小説。
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まさに正統派の社会派推理小説! 〈土屋隆夫〉 推理小説の大家ということで、名前だけは知っていた作家でしたが、実際に読んでみると、小説の展開や構成の巧みさはもちろんのこと、時代背景を描き、当時の通俗も織り交ぜて、人の哀しさや影を浮かび上がらせる推理小説家だったのだと感じます。 収...
まさに正統派の社会派推理小説! 〈土屋隆夫〉 推理小説の大家ということで、名前だけは知っていた作家でしたが、実際に読んでみると、小説の展開や構成の巧みさはもちろんのこと、時代背景を描き、当時の通俗も織り交ぜて、人の哀しさや影を浮かび上がらせる推理小説家だったのだと感じます。 収録作品は『危険な童話』と『影の告発』という長編2編。いずれもキーワードになるのは不可能犯罪。『危険な童話』では、有力な容疑者の自宅で殺人事件が起こったにも関わらず、凶器が見つからない。 『影の告発』では、満員のデパートのエレベーターで殺された男の謎を追い、容疑者を絞り込んでいくものの、今度は鉄壁のアリバイが捜査陣を阻む。 加えて二つの事件共に、動機が一向に見えてこない。凶器、アリバイ、そして動機。これらの不可能を突き崩すため、捜査陣は足を動かし、頭を働かせ、一歩ずつ真相に迫っていきます。 事件の展開や捜査自体は地に足のついた、地味な描写が続きますが、構成がとにかく巧みだった。一つの謎が解けたと思いきや、また次の謎が現れ、捜査は暗礁に乗り上げるも、そこをなんとか崩していく。これを繰り返し繰り返し、地味な展開でも巧みに物語を先へ先へと引っ張っていく。 構成や展開もさることながら、文章も巧みでした。『危険な童話』では書き出しの幻想的な作中作の童話が美しいし『影の告発』では、各章の書き出しで描かれる少女の姿が不可思議な雰囲気を醸し出す。 そして徐々に明らかになっていく、犯人たちの仕掛けた罠。そして動機。トリックについては、古典作品ということもあってか、勘づくところや時代を感じるもののあったものの、刑事や検事たちの地道な捜査とひらめきが、少しずつ事件の全容を明らかにしていく様子は読み応えがあります。 トリックを解き明かす過程はもちろん、個人的に被害者の人間関係と犯人の動機が徐々に明かされていくのが、それ以上に面白かった。 人間の恐れや恥、そして怒り。野心や欲望に身を燃やす姿。事件の捜査が進むにつれ、そうしたものを抱えた人間の姿が見えてくる。 そこに作中の時代である“昭和”が反映され、今のミステリとは一味違う詩情が生まれる。 刑事や検事たちの執念ともいうべき地道な捜査。移される昭和という時代背景。動機や人間ドラマを重視する姿勢。いずれも松本清張を彷彿とさせるものがあり、そして一方でアリバイトリックや凶器の消失など、本格ミステリとしてのこだわりも感じられました。 第16回日本推理作家協会賞
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