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図説 日中戦争 ふくろうの本
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2000/01/25 |
| JAN | 9784309726298 |
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図説 日中戦争
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商品レビュー
3.5
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日中戦争について調べている時、ふと頭によぎったことがあった。様々な資料が日中戦争について取り上げているが、南京占領以後の経過について詳細に述べている記事が圧倒的に少ないことである。南京事件で記述をやめていたり、国民政府が降伏しなかったことで長期戦になることが確定した、という記述で...
日中戦争について調べている時、ふと頭によぎったことがあった。様々な資料が日中戦争について取り上げているが、南京占領以後の経過について詳細に述べている記事が圧倒的に少ないことである。南京事件で記述をやめていたり、国民政府が降伏しなかったことで長期戦になることが確定した、という記述でもって論を締め括っている資料が圧倒的に多かった。個人的にその後の展開が気になり、以後の戦場の拡大を追っている書籍を探している時に『図説 日中戦争』に行き当たった。 「以後、国民政府を対手とせず」という発言から始まるその後の展開は想像以上の激戦だった。徐州攻略戦、武漢三鎮攻略と大規模な作戦が以後繰り広げられるわけであるが、日本軍の公式資料によった本書による展開を見てみれば、日本軍は苦戦を強いられたというよりむしろ連戦連勝の体を成している。宿敵蒋介石が根城とする重慶への爆撃も頻繁に行い、援蒋ルートの入り口の一つであった広東への上陸・占領も成功し、中華最大の穀倉地帯と工業地帯を手中に収めた日本軍はそのまま重慶へ軍を進出させるのも目前、そう見えるのだ。しかし実際はどうであろうか。重慶は最後まで占領されることはなかった。あげく米軍のB29の離陸拠点として活用される始末である。これはいったいどういうことなのであろうか。 この矛盾を読み解く上で著者が所々で投げかける疑問を無視することはできない。日本軍がそれぞれの戦場でカウントした中国軍の死者数は3万〜10万、対して自軍は2000〜5000名程度となっている。これだけ圧倒していながら敵の拠点を制圧できない。著者は名言をさけつつ「どうしてここまで詳細な記録を取れたのか」と疑問を投げかけるのだ。この皮肉に満ちた記述から著者の非凡な文章能力が表れている。 日本軍はこの広大な大陸に、南方の81万名を超える105万名の兵を動員しておきながら、豊かな穀倉地帯を活かすことも、インドシナへの鉄道ルートを敷設することすらできなかったのである。一撃論を提唱し何度も攻勢を続けたのにも関わらず、国家の生産力を超えた人員を投入せざるを得なくなってしまった。占領しても国民党軍の攻撃に常に脅かされ、華北では共産党軍による楚漢戦争での彭越を彷彿とさせる兵站への集中攻撃に悩まされ続けた。ベトナム戦争で米軍が苦しめられたのと同じようなゲリラ戦に手を焼き、一般人と兵士の区別もつけられず殲滅を行う始末である。7年近く戦い続けたあげく、最終的に完全に格下と見ていた蒋介石から同情を向けられるほどに日本軍は追い込まれてしまった。日本軍への批判を直接述べず皮肉を交え嘲笑的に日中戦争の流れを追った著者の論の展開は、数多の批判を受けたであろうが私は最大限の賛辞を与えたい。嘲笑されて然るべき程に当時の軍の戦略がお粗末なものだったからである。 戦争は起こしてはならないが大前提だ。だが、国家の存亡の危機に陥りやむなく開戦しなければならなくなったとしたらどうすればよいか、それはこの戦争を研究することですぐに答えが得られるであろう。戦争はスポーツではない。何人殺したかのスコアを稼いだとしても意味はない。孤立した時、1人でなんとかしようとした時、そして追い詰められてヤケクソになった時、国家は真の滅亡の危機に陥るのである。
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なんか…もうちょっとちゃんとした文章書けないのかなという印象…流れを抑えるだけならいいのだけれど、こういう資料系には、憶測と推察と、片側からの意見はいらない。
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