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折口信夫伝 その思想と学問
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折口信夫伝 その思想と学問

岡野弘彦(著者)

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折口信夫伝 その思想と学問

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2000/09/10
JAN 9784120030239

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2018/08/10

『折口信夫伝―その思想と学問』岡野弘彦著(中央公論新社 2000.9) あまり個人の評伝を読むことはなかったのだが、例外的に読んだ。 折口の私生活については、彼の養子になった人がいて、その関係とは、折口は父でもあり、母でもありということなのだろう。 養子の戦死ということもあったが...

『折口信夫伝―その思想と学問』岡野弘彦著(中央公論新社 2000.9) あまり個人の評伝を読むことはなかったのだが、例外的に読んだ。 折口の私生活については、彼の養子になった人がいて、その関係とは、折口は父でもあり、母でもありということなのだろう。 養子の戦死ということもあったが、折口ほど先の大戦の敗戦を重く受けとめた人もなかったという話。日本の敗戦を日本の神の死にも等しいものとして、その現実に直面しなければならなかったということらしい。 折口は、戦争中、軍部にも物申す人であり、戦死者が翌日には靖国神社の神となるのはおかしい、49日の法要そのほか、神となるにはそれなりの手順がいる。日本人の信仰を破壊しようという行為にはたいへん厳しい人だったのだろう。 日本の近代史で最も大きな出来事というか、大きな変化に2つがあり、昭和20年と明治元年の2つの出来事である。 後者について、今年(2018)はちょうど戊辰戦争から150周年にあたるが、徳川の世の瓦解に直面し、それを最も重く深く受けとめた人とは、いったい誰なのだろう、と思った。なかなか答えが出てこない。 出てこないことが問題なのかもしれない。

Posted by ブクログ