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- 1220-06-02
私の前にある鍋とお釜と燃える火と 石垣りん詩集
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 童話屋 |
発売年月日 | 2000/10/12 |
JAN | 9784887470118 |
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私の前にある鍋とお釜と燃える火と
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※このレビューにはネタバレを含みます
{感想} 「私は何の野心も大それた欲望もない ただ平凡で幸福でありたい」と そんな何でもないことを言うのさえ 勇気のいる日が来るかも知れない、 {挨拶}しずかに耳を済ませ 何かが近づいていはしないか 見きわめなければならないものは目の前に えり分けなければならないものは 手の中にある 午前八時十五分は 毎朝やってくる (1952年8月) {今日もひとりの} こころのぬくみで 花や樹を育てることのできる この不可思議な生命、 どんな目的のためにも むざむざと失ってはならないものが たやすく否定されたりする。 {私の前にある鍋とお釜と燃える火と} 私たちの前にあるものは 鍋とお釜と、燃える火と それらなつかしい器物の前で お芋や、肉を料理するように 深い思いをこめて 政治や経済や文学も勉強しよう、 1959年に出版された、石垣りんさんの第一詩集復刊。どの詩も心に刺さって残った
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詩集を読むのは、智恵子抄以来だろうか。 詩とは、何だろう?と改めて思った。 俳句や短歌よりも長く、その表現はとてもリアルで生々しい場合もある。 間接的な表現もあるだろうが、作者からすると、作品を発表するのは裸になるような気持ちに近いのではないだろうか。 それでも、詩を作り続けて...
詩集を読むのは、智恵子抄以来だろうか。 詩とは、何だろう?と改めて思った。 俳句や短歌よりも長く、その表現はとてもリアルで生々しい場合もある。 間接的な表現もあるだろうが、作者からすると、作品を発表するのは裸になるような気持ちに近いのではないだろうか。 それでも、詩を作り続けて、発表する意味とは。 石垣りんさんは、働きづめでとても生活に苦労されたと聞く。 忙しい日々の合間に、ひととき詩を書くことが、一種の精神の浄化作業だったのかな。 私もかつて日記を書いたり、文章を書くことで、やり場のない気持ちが少し和らいだことがある。 さまざまな気持ちを詩として昇華することで、また少し前を向いて歩けるようになる。 そして、同じように苦しんでいる人がその詩を読んで、同じように気持ちが浄化される。 そんな効果があるのかと思いました。 働く女性におすすめの詩集です。
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学生の頃に初めて資料集で石垣りんさんの詩を読んでいました。社会人になり、改めて時間が出来た今読みたい詩集の一つです。 読み終えた今、声に出して読むのが好きな本になりました。
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