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プロレタリア文学はものすごい 平凡社新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2000/10/18 |
JAN | 9784582850574 |
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プロレタリア文学はものすごい
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プロレタリア文学はものすごい
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
時代的な意味を失っ…
時代的な意味を失った今、プロレタリア文学はどのように読まれうるのか。なんと、ホラーでもあり、スプラッタでもあり、ミステリーでもあり、SFでもあり、エロ小説でもあり、もうなんでもありなんだそうです。 プロレタリア文学家たちと平凡社の関係とか、アナーキストと共産党系の血で血を洗う激...
時代的な意味を失った今、プロレタリア文学はどのように読まれうるのか。なんと、ホラーでもあり、スプラッタでもあり、ミステリーでもあり、SFでもあり、エロ小説でもあり、もうなんでもありなんだそうです。 プロレタリア文学家たちと平凡社の関係とか、アナーキストと共産党系の血で血を洗う激烈な争いとか、今では信じられないような破天荒な人々も登場する裏話は、かなりおもしろいです。まあ最後は、プロレタリア文学の限界に収斂していくんですけどね。
文庫OFF
小林多喜二のゐた会社で働いてゐた著者が、1980年代以降『蟹工船』を読み返し、ソレが良質のホラーであるといふ知見を得て、ざっくりプロレタリア文学を読んだところ、エロはあるは痛快冒険ものはあるはと言ふすごい者であったと言ふ旨が書かれる。 普通二十世紀初頭辺りで、日本だと、娘さんは...
小林多喜二のゐた会社で働いてゐた著者が、1980年代以降『蟹工船』を読み返し、ソレが良質のホラーであるといふ知見を得て、ざっくりプロレタリア文学を読んだところ、エロはあるは痛快冒険ものはあるはと言ふすごい者であったと言ふ旨が書かれる。 普通二十世紀初頭辺りで、日本だと、娘さんはアジびらをへその辺へやるよな。
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2016年10月11日読了。「蟹工船」に代表される、1920〜30年代に流行した「プロレタリア文学」を「楽しむ」態度で読むことと、そのような面白い文学が現れた背景を解説する本。「労働者を啓蒙する」「面白いだけの文学は人を堕落させる」というお題目があったが故の制約と、より多くの読者...
2016年10月11日読了。「蟹工船」に代表される、1920〜30年代に流行した「プロレタリア文学」を「楽しむ」態度で読むことと、そのような面白い文学が現れた背景を解説する本。「労働者を啓蒙する」「面白いだけの文学は人を堕落させる」というお題目があったが故の制約と、より多くの読者を獲得するためにエログロ・どぎつい描写や波乱万丈のストーリーを語らざるをえなかった文学者たちの葛藤が、他に類を見ない強烈な作品群を生み出したということ、現代人である我々は素直にそれを「なんじゃこれ、おもしれー」と読めばいい、という話。何がプロレタリア文学で何がそうじゃないのか?も曖昧だし、とにかくこの時代は混沌としていて人もバタバタ死んでおり、文学が現実を超える面白さを生み出すのは並大抵のことではなかったのだろうなー、と文学者に同情してみたりもする。
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