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清経 対訳でたのしむ 対訳でたのしむ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 檜書店 |
| 発売年月日 | 2000/08/05 |
| JAN | 9784827910193 |
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清経
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清経
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修羅能(武士が主人公の演目)の1つ。 主人公・清経は、平重盛(平清盛の長男)の三男です。 都落ちした平家の先行きを悲観し、戦に敗れて名もない雑兵の手に落ちるよりは、と豊前国柳浦で入水して果てます。全国の八幡宮の総本山である宇佐神宮にほど近いところです。 さて、清経は舟に自身の遺髪...
修羅能(武士が主人公の演目)の1つ。 主人公・清経は、平重盛(平清盛の長男)の三男です。 都落ちした平家の先行きを悲観し、戦に敗れて名もない雑兵の手に落ちるよりは、と豊前国柳浦で入水して果てます。全国の八幡宮の総本山である宇佐神宮にほど近いところです。 さて、清経は舟に自身の遺髪を残していました。それを家来が都の清経の妻のところに届けに来ます。妻は清経が死んだことを知り、しかもその死が自害であったことから、そうした選択をした夫を怨みます。都落ちをする際に、夫は「必ず帰る」と言い置いていたのです。 妻は髪を見ると悲しみが増すため、髪を宇佐神宮に納めることにします。 見るたびに心づくしの髪なればうさにぞ返すもとの社に 「うさ」は「憂さ」「宇佐」を掛けています。「返す」と言っているのは、夫がそのあたりで亡くなっていることを指します。 妻が眠りにつくと、恋しい夫が夢枕に立ちます。 うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき 元は小野小町の歌のようですが、ここでは夫の方が「夢を頼りに恋しい妻に会いに来た」と歌っています。 夢の中でやっと会えたのに、2人の会話は和やかには進みません。 前述のように、妻は約束を破ってさっさと死を選んでしまった夫を怨んでいます。 一方、夫は妻が遺髪を手元に残さなかったことを怨んでいます。愛しているのなら、ずっと持っていてほしかったのに、というわけです。 清経は妻に自分がなぜ自害したかを物語ります。 平家軍は筑前に立て籠っていたものの、敵軍に攻められて豊前に逃れます。武運を祈って宇佐神宮に詣で、多くの捧げものもしましたが、神託で 世の中のうさには神もなきものをなに祈るらん心づくしに と告げられてしまいます。「この世の苦しみは宇佐の神も救えないのに、心を尽くして何を祈ろうというのか」というわけです。 八幡宮にすら見捨てられてしまったのか、とすっかり気落ちしてしまった清経は、念仏を唱えながら舟から身を投げました。 清経は横笛の名手だったと言われており、本演目の中でも、死を遂げる前に横笛を吹き鳴らす場面があります。 清経の妻はその話を聞いてもなお心が晴れたようではありません。 一方、清経は続きを語ります。死を選んだ清経は、修羅道に落ちます。そこは周囲の立木が敵となって攻めてくる世界です。生前、戦うことを生業としたものは、こうした道に落ちることになっているのです。但し、清経は死の前に念仏を唱えていたため、極楽浄土への船に乗ることになりました。つまり、彼は極楽往生を果たすのですね。 物語は、 げにも心は清経が、仏果を得しこそありがたけれ と閉じられます。「心は清経が」で「心が清い」と「清経」を掛けており、「仏果を得る」は成仏することを指します。 夫・清経は語るだけ語り、さっさと成仏してしまいます。 それは結構ですが、さて、残された妻は納得したのかなぁ・・・? 夫が成仏して「ああよかった」と思ったでしょうか? 何だか取り残されてやはり怨み続けている妻の姿が浮かんでしまうのですが、その解釈は受け手に委ねられているのでしょうかね。
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