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てんやわんや 新潮文庫
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てんやわんや 新潮文庫

獅子文六(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2000/08/25
JAN 9784101073019

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商品レビュー

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2013/03/07

獅子文六と井出孫六が何故かごっちゃになっていて、 こういう小説書くんだー、と思っていたら 全然違う人だった。 元祖「吉里吉里人」みたいな言い方をされることもある作品だが テイストは全然違う。 っつうか、こっちの独立騒ぎは机上の空論ですらあり得ない、 ただの願望レベルで、全く何も...

獅子文六と井出孫六が何故かごっちゃになっていて、 こういう小説書くんだー、と思っていたら 全然違う人だった。 元祖「吉里吉里人」みたいな言い方をされることもある作品だが テイストは全然違う。 っつうか、こっちの独立騒ぎは机上の空論ですらあり得ない、 ただの願望レベルで、全く何も進展せずに終わってしまう。 共通点は うだつの上がらない人物が主人公、というところくらいか。 それにしてもこのラストはビックリした、色んな意味で。

Posted by ブクログ

2013/01/25

 わたしのブクログは「分速2ページと、ちょっと」(※文庫本)というタイトルになっているが実際はもうちょっと速くなっているかなあと思う。でもめんどうなので変えないでいる。  速読というほどじゃないけど、すばやく読むことを妨げるもの、それが方言。文章を脳内でいちいち音声化しないことが...

 わたしのブクログは「分速2ページと、ちょっと」(※文庫本)というタイトルになっているが実際はもうちょっと速くなっているかなあと思う。でもめんどうなので変えないでいる。  速読というほどじゃないけど、すばやく読むことを妨げるもの、それが方言。文章を脳内でいちいち音声化しないことが、本を速く読むコツらしい。しかし方言は、その独特のイントネーションをつい想像してしまう。  とくに、われらが愛媛弁(伊予弁?)というやつは、なじみ深いだけにリアルに再生される。それがどうにものんびりした方言なので、なおさら読むスピードは遅くなるわけだ。まあそれが正しい楽しみ方だと思っているので、一向に構わないのだけど。  愛媛弁満載の小説『てんやわんや』は、愛媛県南部の旧岩松町(その後津島町となり、現在は宇和島市の一部らしい)をモデルにした「相生町」が舞台となっている。敗戦直後の混乱のさなかでものどかで、人々も純粋だ。なかなか好意的に描かれていると思うのだが、しかし、今では愛媛県民からもだいぶ忘れられているというか、もはや知らない人のほうが多い作品だと思う。わたしもなんとなくそんな作品があるってことくらいしか知らなかった。  同じく愛媛を舞台にした小説といえばなんといっても漱石の『坊っちゃん』だが、それとは違ってこの作品は埋もれてしまっている。(わたしは運よく図書館で借りられたが、某密林では中古品がハードカバーみたいな値段に跳ね上がっていた。)  もっと、愛媛県民にこの作品を大事にしてほしいと思った。明治時代の松山をケチョンケチョンにこきおろしてる『坊っちゃん』はいつまでもありがたがってるくせに、戦後まもなく書かれた『てんやわんや』は、ほとんど忘れ去られている。なんてもったいない。すげえ面白いのに。  主人公の犬丸順吉は『坊っちゃん』の「おれ」とは真逆で長いものに喜んで巻かれるタイプ。調子がいいけど憎めないヤツで、先生と呼ばれたりドッグさんと呼ばれたりしている。むしろ、坊っちゃんみたいな直情径行型は、花兵ちゃんこと花輪兵子のほうだろう。  「相生長者」玉松勘左衛門、大食漢の越智善助、僧侶なのにウナギばっかとってる生臭坊主の田鍋拙雲などなど、個性的なキャラクターがいっぱいで、『坊っちゃん』にも引けを取らない。そうそう、順吉のボス・鬼塚玄三は「狸」と呼ばれている。『坊っちゃん』の校長と同じだ。理由は違うけど。  そうそう、この作品の越智善助をモデルにした「善助餅」なる和菓子がとてもオススメです。コレ→http://tushima.ocnk.net/product/31  「トッポ話も懐かしい、ほんとですらい、善助餅♪」  あのCMが懐かしいなあ。CMでは、善助が食べた餅は50個となっていたけど、作中では小麦饅頭31個とのことでした。なんで50になったんだろう?  郷土愛がたぎって長くてまとまらない感想になってしまった……。  当地の方言について興味深い言及があったので引用。津島町ハイレベルだなー。(笑)

Posted by ブクログ

2012/10/27

戦後間もなく、戦犯の疑いをかけられるかも知れないと、ボスに従って四国に逃げ込んだ主人公。 やがて四国独立運動に巻き込まれ…… 家も職もなくした、今で言うニートの男が周りの状況に振り回されるドタバタ劇。 読みやすい文章。

Posted by ブクログ

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