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そして薔薇は散った ダイアナ妃事故3年目の真実
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ショパン/ |
発売年月日 | 2000/10/01 |
JAN | 9784883641383 |
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そして薔薇は散った
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交通事故なんて珍しいものじゃない。毎日、毎時間、世界の どこかで起こっている。 しかし、1997年8月31日、深夜のフランス・パリで起きた交通 事故は世界に衝撃をもたらした。それは、事故を起こした車両に 乗っていたのがイギリスの元皇太子妃、プリンセス・ダイアナ だったから。 ...
交通事故なんて珍しいものじゃない。毎日、毎時間、世界の どこかで起こっている。 しかし、1997年8月31日、深夜のフランス・パリで起きた交通 事故は世界に衝撃をもたらした。それは、事故を起こした車両に 乗っていたのがイギリスの元皇太子妃、プリンセス・ダイアナ だったから。 運転手と、プリンセスの婚約者と噂されたドディ・アル・ファイド はほぼ即死。助かる見込みがあったのはプリンセスと、ドディの ボディガードであり、本書の著者名に記されているトレバーだった。 このタイトルが私も誤解した原因なのだが、本書はあの事故の 真相を語るものではない。勿論、事故前後の話に多くの紙数が 割かれているが、重きを置かれているのはボディガードという 仕事の内容、トレバー自身の体験である。 未だ謀殺説が根強いこの事故。本書を読むと「これでどうやって CIAやMI6が謀殺を仕掛けられるのか」と思ってしまう。 問題の夜、警護体制が直前で変更になったのは事故死したドディ の思い付きだ。それを情報機関がどのように察知できたと言う んだろうな。 また、事故当初から囁かれた謀殺説はドディの父であり、エジプト 人大富豪のモハメド・アル・ファイドが吹聴して歩いていたのを 初めて知った。 事故後、顔面修復と言う辛い手術から生還したトレバーを待って いたのは、このモハメド・アル・ファイドの自説に沿う証言を することだった。 雇い主でもあるアル・ファイドの助けになりたいとは思うのだが、 事故直前のことはトレバーの記憶からすっぽりと抜け落ちていた。 このアル・ファイドとトレバーの弁護士たちとの攻防が興味深い。 そして容赦のないマスコミの攻勢を見ていると、メディアへの 嫌悪感も湧く。 あの事故の唯一の生き残り。だから注目が集まるのは当然なの だろう。しかし、彼はそれを利用することはなかった。別れた 妻さえもメディアに語ることでなにがしかの金銭を受け取って いたのに。 実に誠実な人なのだと思う。もし、プリンセスが残したふたり 王子に会うことがあったのなら「すまなかった。でも、どうしよう も出来なかったんだ」と謝りたいと語っている。 あの悲劇はやはり謀殺などではなかった。プリンセスたちを追い 回していたパパラッチも遠因だったのだろうが、やはり運転手 の飲酒に問題があったのだろう。 そして、ボディガードたちの言うことを聞かず、直前で警護 体制をひっくり返したドディの計画に無理があったのだろう。 著者名こそトレバー本人の名前になっているが、正確には聞き 書きなんだよね。それに固有名詞が多くて誰が誰だが把握する のに時間がかかった。 書名を変えてくれればしっくりするかもしれない。そこが残念。
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プリンセス・ダイアナことダイアナ・フランセス・スペンサーは、存命なら49歳、イングランドで子爵の三女として1961年7月1日に生まれて13年前の1997年8月31日にパリで交通事故で死亡。享年36歳。 俳優からモナコ王妃に転身したグレース・ケリーが、同じ不慮の交通事故で亡くなっ...
プリンセス・ダイアナことダイアナ・フランセス・スペンサーは、存命なら49歳、イングランドで子爵の三女として1961年7月1日に生まれて13年前の1997年8月31日にパリで交通事故で死亡。享年36歳。 俳優からモナコ王妃に転身したグレース・ケリーが、同じ不慮の交通事故で亡くなったのが52歳のときですから、いかにもダイアナの死は早すぎて悲痛すぎる感じがします。 でも、そもそもの出自が堕落しきった子爵だった、そのことが、まさか死ぬまで自分にまとわりつく呪縛になるなどとは夢にも思っていなかったことでしょう。 母親の不倫が原因でダイアナが8歳のときに離婚。もちろんそれまでに到るあいだの両親のけんかの絶えなかったことは、幼い少女の心にどれほど深い傷を刻み込んだかは想像にかたくないことです。 そして19歳のときのチャールズ王太子との悪夢のような運命の出会い。 世界に向けて結婚を正式に実行した裏で、このときも結婚してからもチャールズは、ダイアナより14歳年上のカミラ・パーカー・ボウルズと愛人関係を続けていたという信じられない神経の持ち主。 それはダイアナの死後に、この女と再婚するという残酷で滑稽なことをしたことでもわかるほど、チャールズだけでなくイギリス王室をはじめとする王族たちの無神経な腐りきった神経・感性を暴露しました。 残念ながら、1996年に離婚して傷心のダイアナが開始したはずの復讐劇は、わずか1年で終焉を迎えました。 この本は、唯一生き残ったボディガードが証言した、ダイアナのそばにピッタリと張りついていて彼女の息使いを目の当たりにした人にしかできない、正真正銘の真実のようです。 エジプトの大富豪アルファイド家の御曹司ドディと超豪華なヨットに乗って幸せを味わうダイアナのポッコリしたお腹には・・・・・。 おそらく、イギリス王室の家系に武器商人の悪評高いエジプト人の子供が連なるのを嫌悪した輩が、ドディ・アルファイドもろとも一緒に葬り去ったというのが真相に違いありませんが、謎は謎のままこのまま闇に埋もれたままでしょう。 最後に、過酷にも無惨なきついエピソードをひとつ。 それは他でもありません、ダイアナが生前、いつでも犠牲になるのは子供たち世界中の地雷を撤廃しよう、という運動を強く推し進めるキャンペーンを実行していたことを、まるで美談のように報道されていましたが、なんとこの地雷を製造する世界的シェアの会社を経営するのは彼女の親族の会社だというのですから呆然とします。 ・・・蛇足ですが、美しい薔薇には邪悪な棘がつきもの、私の「薔薇★魑魅魍魎」というネームもそういう二律背反する光と影を表したものですが、まさにそれはダイアナにこそふさわしい形容だったのかもしれません。
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