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石の幻影 短編集
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商品詳細
内容紹介 | 内容:石の幻影. 海獣コロンブレ. 一九八〇年の教訓. 誤報が招いた死. 謙虚な司祭. 拝啓新聞社主幹殿 |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1998/12/04 |
JAN | 9784309203058 |
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石の幻影
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
表題作の他に短編が5つ。 3つはすでに読んだことがある話だった。 表題作は最初の方はカフカを彷彿とさせるようなよくわからない不安があって好きだったけど、後半は一気にSFになってしまって個人的にはブッツァーティの作品の中ではあまり好きな話ではなかったかもしれない。 今回初めて読...
表題作の他に短編が5つ。 3つはすでに読んだことがある話だった。 表題作は最初の方はカフカを彷彿とさせるようなよくわからない不安があって好きだったけど、後半は一気にSFになってしまって個人的にはブッツァーティの作品の中ではあまり好きな話ではなかったかもしれない。 今回初めて読んだ『誤報が招いた死』と、すでに読んだことはあったけど『海獣コロンブレ』が何度読んでも良かった。
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- ネタバレ
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ふうがわりなSF恋愛(?)小説。 ある研究者が軍事機密に属する施設に招かれるのだが、人格をもった建物を研究してほしいという。 しかも、その人格、開発者の亡き妻をモデルに組み立てられたのだ。 高度な計算能力や知性をもつ、ばかでかい堅牢な石の外壁の、人間の女性。 その建物が、生前友人だった友達と出会い・・・。 愛というのは手前勝手なものなのか、孤独な建物に変えられてしまった女性が悲しかった。 ほか、光文社の『神を見た犬』に含まれる短篇(コロンブレ、1980年の教訓、謙虚な司祭)と誤報が招いた死(7階を彷彿とさせる)、拝啓新聞社主幹殿を含む。 新聞社主幹殿は、この原稿をだしたとき、編集者はドキッとしただろうなと想像したら笑ってしまった。今までブッツァーティが書いてきたのではない、ゴーストライターが書いていたのだと告白しているのだから。 ユーモリストブッツァーティの側面も堪能できる、良作の短編集だった。
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表題の作品はSFチックでありながら人間の心を動かす作品。短編もかなり心を動かす。海獣コロンブレとかの読後の寂寥感が半端じゃない。ブッツァーティはマジで天才だと思う
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