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幼少時代 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
| 発売年月日 | 1998/04/18 |
| JAN | 9784003105559 |
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幼少時代
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
谷崎潤一郎が幼少期について語ったもの。明治中期の日本橋界隈の風俗や雰囲気を知れる。谷崎の家が没落していったことや、明治期は実際に起きた殺人などをテーマにした歌舞伎があったことなど、読んでいて驚く部分も多々。カーライルの「今日」という詩が取り上げられていたが、いい詩なので覚えておき...
谷崎潤一郎が幼少期について語ったもの。明治中期の日本橋界隈の風俗や雰囲気を知れる。谷崎の家が没落していったことや、明治期は実際に起きた殺人などをテーマにした歌舞伎があったことなど、読んでいて驚く部分も多々。カーライルの「今日」という詩が取り上げられていたが、いい詩なので覚えておきたい。
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発表されたのは谷崎69歳の1955(昭和30)年で、これは『鍵』の前年に当たる。 「自分の生い立の物語を、最も古い記憶から順を追うて出来るだけ詳細に綴ってみたいという念願」(本書「はしがき」)を実行したのが本作ということになる。最も古い記憶というのは4歳の頃で、年譜を見るとこれ...
発表されたのは谷崎69歳の1955(昭和30)年で、これは『鍵』の前年に当たる。 「自分の生い立の物語を、最も古い記憶から順を追うて出来るだけ詳細に綴ってみたいという念願」(本書「はしがき」)を実行したのが本作ということになる。最も古い記憶というのは4歳の頃で、年譜を見るとこれが1890(明治23)年、そこから15歳くらいまでの記憶が綴られている。69歳にしてやけに鮮明な幼少期の記憶を持っているなと驚く。書くに当たって知人や親戚に尋ねたりかなり調べたようだが、それにしても凄い。 六十代くらいの頃の谷崎の顔写真を見て、このきかない感じの面構えは、子供の頃ガキ大将タイプだったのではないかと勝手に想像していたが、全然違う。臆病でかなりの甘えん坊だったようだ。6歳にして弟に続いて母乳に吸い付いたりしている。母親と乳母にやたらと甘え、また、割と甘やかされて育ったようである。 谷崎こそは、日本文学史に突然変異的にいきなり現れた「異質な天才」というイメージを私は持つ。あの異様な変態エロティシズムの気質はいったいどこから来たのだろうか? 本書を読むと、幼少期の母と乳母への執着が、谷崎文学に顕著な「女性崇拝」の要素へと結び付いたのかもしれない、と思う。 臆病で甘えん坊というと、泉鏡花を思い出すが、鏡花は9歳の頃母を亡くしている。それで、母親への無限の憧憬がずっと鏡花文学の根底を流れ続ける。対して、谷崎の母が亡くなったのは谷崎31歳のことだ。谷崎の変態性が培われたのは本書で扱われるよりもっと後年、十代後半から青春期にかけてなのかもしれない。 そんなわけで、本作は谷崎文学のルーツを探る上で興味深くはあるが、なお十全なものではないという気がした。
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幼少時代 (和書)2010年03月09日 15:41 1998 岩波書店 谷崎 潤一郎 幼少時代のことが谷崎潤一郎の作品に多大な影響を与えているという。「小さな王国」にもモデルがあったとのことでした。多少誇張しているところがあるけど、大筋はあってるらしい。その他にもいろんな作品に影響が見られて面白い。
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