火車 新潮文庫

宮部みゆき(著者)

• 内容紹介: 「模倣犯」「レベル7」などで知られる作家・宮部みゆきの第6回山本周五郎賞受賞作品。休職中の刑事・本間俊介は遠縁の男性に頼まれて、彼の婚約者で失踪した関根彰子という女を捜すことになった。自らの意思で失踪し、さらに徹底的に足取りを消した彼女…彼女に隠された秘密とは・・・？サラリーマン金融やカード破産、現代の社会問題でもあるテーマを取り上げています。
• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 1998/03/09
• JAN: 9784101369181

商品レビュー

2023/11/26

一気読みしたけれど……

[テッカマン]

一気読みしました？？『次、とうなる？』と、いう感じで読み進められました。そういう意味では、おもしろかったかな？でも、『さわやかな読後感』って感じはないかなぁ~なんとも中途半端な感じがしています。登場人物も物語の終わりも。まあ、それも読み終えたからこその意見なので、そういう意味ではご一読を！と、いう感じです。

2016/02/01

考えさせられる名作

[ミルク]

宮部みゆきファンと云いながら、なかなかこの作品を手に取る事が出来なかった私…。要約読む事が出来てホント良かったなって思います。

ローン地獄、多重債務、カード破産などの問題を話の軸として、それに苦しめられた二人の女性（加害者と被害者）の生きざまを追いながら事件を解決に導いて行きます。
犯人は殺人者なので、確かに許されない罪びとではあるんですが、ある意味カード社会が生んだ被害者でもあって、正体が明かされるうちに哀しい気持ちになります。
あと犯人は最後の最後になるまで登場しません。ミステリアスな存在として描かれています。
さすが宮部みゆき！と思わせる作品です。

2011/12/05

合いませんでした

[ゆーなす]

社会問題をテーマに、という話につられて手に取ったのですが
肝心のその問題部分が掘り下げられていない感じ。

結局キャラに感情移入できず、先に展開してしまって
いつのまにかなんとなく終わってしまいました。
宮部さんは、感情描写がどうも私に合わないみたいです。