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変革期の花き流通
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変革期の花き流通

長岡求(著者)

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変革期の花き流通

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 家の光協会/
発売年月日 1998/12/01
JAN 9784259517359

変革期の花き流通

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2013/02/12

長岡求氏は、花卉流通の現場のプロであり、 最近は、花卉園芸家もしくは、花卉研究家として、テレビでも活躍中である。 この本は、花卉流通が今後どのように展開されていくのかを かなりくわしく論じ、興味ふかい。 「過去を学び、今を知り、未来を求めること」という長岡氏の願いは、この本の...

長岡求氏は、花卉流通の現場のプロであり、 最近は、花卉園芸家もしくは、花卉研究家として、テレビでも活躍中である。 この本は、花卉流通が今後どのように展開されていくのかを かなりくわしく論じ、興味ふかい。 「過去を学び、今を知り、未来を求めること」という長岡氏の願いは、この本の中で、如実に表されているような気がした。 そして、数々のビジネス的ヒントも沢山埋め込まれている。 「内容は少しむつかしくなり、また暗くなってしまった・・・」 のは、「私個人の品種特性に由来する」と書いてあるのには、 著者を知る私にとっても、頷くほかない。 私は、「いつも長岡さんは、ジネンジョを掘るような仕事をしている。」 といったりする。 長岡氏は、花市場で仕事している立場から、 市場の歴史、価格形成のメカニズム、セリ取引、相対、そして、台車流通 と、花市場が遭遇してきた出来事を緻密に分析してある。 かなり、明晰で、今後の方向を指し示しているような気がする。 (ここでは、あまりふれない。 1998年10月に出版されているので、 いまの花卉の流れから見ると少し流れが変わってきているので、 いまの時代にマッチした・・・「補遺」がでるといいかもしれない。 やはりそれほど、花の流れははやい。 このときの話題は、インドから大量のバラが押し寄せてきた1996年をトピックスにして、インドの花の動向も分析していて、おもしろい。 なぜインドから、大量のバラが輸出されたかを、 実際インドの中を歩く中で、 インドの文化も考察をしながら、分析しているのがいい。 花は、ある意味では、輸出しやすい品目である。 しかし、以下の条件を備えていないといけない。 ①量販品目である・・バラ、カーネーション、キク、ユリ。 ②四季咲きの花が多い ③軽量なものが多い ④花持ちがよい。 インドから見た日本は、 ①花の消費国である。 ②直行便のフライトがある。 ③インドは、他のバラの産地より日本に近い。 ④EU諸国は、輸入関税が、17%であるが、日本はない。 ⑤高品質なモノ、めずらしいモノは、単価が高い。 インドから日本に花を出荷した時に以下のような課題があった。 ①同一品種を大量の送ると単価がくずれる・・・ヨ-ロッパではくずれないのか? ②2級品は極端に安い。 ③植物貿易検査が厳しい。 ④市場や仲卸、小売店など、関係業者が小規模である。 ⑤日本国内の諸費用(通関や植防、燻煙、国内運賃、輸入業者のマージン)が高い。 ⑥季節変動が大きい。 この本では、中国は、サカキの産地としてしか認識されていないが、 実際上の項目を、中国に置き換えると、もっと事態は、すっきりする。そして、問題となることも同じである。 最近 カーネーションの輸入量が、コロンビアを中国が追い抜いたという。これは、すごい大きな変化である。 ここで、長岡氏は、日本の花の消費について、 「日本は、先進国型の花卉産業を持つ国であるが、  花使いの文化は、欧米と異なる面が多い。  ・・・宗教的な花使いが実に豊かであり、芸術の域に達した生け花の伝統をもつ。  さらに江戸時代に隆盛を極めた園芸がある。  そのうえに、今の消費文化があり・・  日本は、インドやタイなどと同じく、歴史的に豊かな花使いが底流にあり、  昔から花を扱いなれていた国といえるだろう。」  という指摘は、とてもおもしろい  そして、「花使い」という言葉が、その象徴的意味を持っている。    そして、  「インドや中国、タイなどの国々が、経済的な発展を遂げた暁には、日本に似た花の消費大国になる可能性が高い」といっているのは、まさに、同意見でもある。

Posted by ブクログ

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